東京ゲームショウ、来場者が半分以下に激減で消滅危機…ゲーム業界の勢力図に異変

「それらも今年は予算削減ムードで、配布物もショボく、イベントも小粒な印象でした。THQ Nordicというメーカーはリリースするプロレスゲームにちなんでブースに本物のリングを設置し、実際に試合を行っていましたが、観客が少ないせいか、そこまで盛り上がらなかったのが残念でしたね」(同)

 そして、ショウの華であるコンパニオンにも変化が。

「数が減っていましたね。コロナ禍でイベントが激減して引退してしまったコンパニオンも多かったようで、人数を集めるのが難しかったのかもしれません。それに昨今のコンプライアンス事情を考えると、そもそも女性コンパニオンを並べるという文化が廃れてきている。今回見かけたコンパニオンたちは衣装も簡素、露出度も控えめで、時代が変わったな、と感じました」(同)

 コロナの影響だけでなく、時代的に大きな曲がり角を迎えた感のある東京ゲームショウ。従来のイベントスタイルが時代とずれてきてしまっているのは、他の見本市や展示会などのビジネス系イベントも同様だ。

 これまで、東京ゲームショウのキャッチフレーズには「進化」や「未来」といった言葉が多く使われてきた。この先の「未来」を真摯に予測すると、イベントそのものの消滅ということになるのかもしれない。