人生の時間は、何をしていても減っていく。あなたはその時間を「職場の空気感」の犠牲にしたいだろうか?
本書では他にも、「1日の時間の使い方」から「年間スケジュールの組み方」に至るまで、具体的に解説されているが、著者が「究極の時間術」と呼ぶものは、スキルやノウハウの類ではない。「究極の時間術」とは、社内外のステークホルダーや家族・友人から信頼されるだけの「信頼性を磨くこと」である。
「信頼性」とは、「能力」と「人格」の掛け算である。この両方を日々高めている人から依頼、提案、指示されたことに、人は動かされるものだ。また、「この人なら大丈夫」という信頼を獲得することができれば、周囲からの協力は得やすくなり、省略できる手続きも増える。このことによって短縮できる時間は計り知れないものがある。
仕事はひとりではできない。多くの人を動かすためには、「能力」や「人格」を磨く「インプットの時間」や「心技体を鍛える時間」を確保する必要がある。つまり、これらこそが最も「重要度」の高いタスクなのだ。
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本書では、ROT(時間生産性)を高めつつ、目標を達成させることを目指している。そのためのサポートツールでもあるワークシートに記入しながら読み進められる仕組みになっており、この作業もまた「信頼性」を高める時間になるだろう。
これら以外にもここでは紹介しきれないほど多くの有用な時間術が詰め込まれている。今や時間生産性向上コンサルタントとして活躍する著者が、深夜残業に苦しんだ過去の自分に向けて執筆したという本書は、「ワーク・アズ・ライフ」を実現させ、幸せな人生に導く一冊となるはずだ。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。