ビットコインとイーサリアムは暴落の今が買い時?暗号資産は本当に「危険」なのか

ビットコイン(「gettyimages」より)
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 ビットコインが誕生してからすでに13年が経つが、暴騰と暴落を繰り返してきた歴史がある。2015年頃は1ビットコイン30万円前後だったが、2017年に230万円を超えてバブルではないかとささやかれ、2019年には36万円台に下落し、2021年4月には700万円を超え、同年11月に779万円の史上最高値を更新。今年に入ると3月から下げ続け、6月19日には238万円台と年初来安値を付けた。

 同様に、ビットコインに次ぐ存在のイーサリアムも、最近は最高値から半分以下の水準で推移している。

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 投資初心者にとってボラティリティが高い金融商品は手を出しにくいが、最高値から大きく下落したビットコインやイーサリアムは今が買い時なのだろうか。暗号資産に詳しく、YouTubeなどで人気のCOINCATS(コインキャッツ)に聞いてみた。

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『世界一やさしい暗号資産の教科書』(KADOKAWA)定価:1,650円(税込)

「暗号資産は、その魅力や価値を理解しておくことが大切です。長期で保有していれば資産が増えやすいということをしっかり理解して、売買の正しい方法を身に付ければいいんです。暗号資産は500円程度から投資できるので、500円でも1000円でも、懐が痛まない金額で投資をしながら勉強するのもいいかもしれません。その際は、暗号資産投資7つのお約束を守ってくださいね」(COINCATS)

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数あるコインの中でどれを買うべき?

 エルサルバドルや中央アフリカ共和国ではビットコインを法定通貨として使用したり、日本の大手家電量販店でもビットコインでの決済ができるようになったりして久しいが、これからも暗号資産がお金の代わりに使える場面が増えるのだろうか?

「海外ではもっと進んでいますよ。アメリカでは、オンライン決済サービス大手のペイパルでビットコインでの決済ができるようになりました。また、大手クレジットカード会社のVISAでは暗号資産対応のカードを発行しています。ニューヨーク市長やマイアミ市長が報酬を暗号資産で受け取り、お賽銭にビットコインが使われている例もあります。今はまだその感覚に慣れなくても、将来的には普通のことになっているかもしれません」(同)

 すでにカナダやアメリカの株式市場ではビットコインの価格に連動するETF(上場投資信託)が上場しており、ビットコインの時価総額は約57兆円、イーサリアムは約21兆円と、暗号資産はウォール街でも無視できない存在になっている。

 日本の取引所で買えるコインは数十種類あるが、ビットコインだけを買っていればいいのか。あるいは、まだ有名ではない暗号資産を買って、暴騰するのを待つのか。長期で保有するにしろ、暗号資産初心者はどうしたらいいのだろうか?

「最初は、ビットコインイーサリアムを買うことを提案します。ビットコインは決済に使える暗号資産として開発されたものであり、イーサリアムは暗号資産のプラットフォームとして画期的なブロックチェーンを用いて誕生したものです。このタイプの異なる二つの暗号資産に投資することで、両者に意識が向き、暗号資産について詳しくなれる、というのが理由です。メタバースやNFTなどを支えているのは、イーサリアムのブロックチェーン技術です。NFTやメタバース、DeFiなどが盛んになれば、暗号資産の市場全体が成長することが期待され、その象徴的存在であるビットコインとイーサリアムを持っていれば、長期成長の波に乗ることができると考えられるからです」(同)

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「メタバース空間で暗号資産決済」が普通に?

 コンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間であるメタバースが注目されている。その中で、デジタル化された絵画やバーチャルスニーカーなどさまざまなものが売られているが、決済には暗号資産が必要になっている。