レボン快哉湯でいただける「マリアージュプレート」は全4種類。アイスクリームは、小田原の農家から仕入れたフルーツをふんだんに使った自家製です。
「定番メニューのブルーベリー、キウイ、湘南ゴールドみかんの他に、マロンやココナッツなど、その時期の旬を使ったアイスクリームも作っています」(同)
スタッフ間で意見を出し合い、試行錯誤しながら完成させた自慢の逸品です。コーヒーは焙煎士が選んだ、アイスクリームにマッチした一杯を。3~4カ月サイクルで銘柄が変わります。
ちなみに、こちらでいただけるコーヒーは、「Qグレーダー」という世界でたったひとつの国際的なコーヒー鑑定士資格を持った焙煎士から研修を受けた焙煎士が、丁寧に焙煎したもの。そして、普通のカフェにはない珍しい産地のコーヒーと出会えるのも特徴です。
「珍しさでいえば、中国の雲南省原産の豆でしょうか。中国でスペシャルティコーヒーが栽培されるようになったのは最近なので、コーヒーに詳しい方には『中国ってコーヒー豆を作っているんだ!』と驚かれることもあります」(同)
もうひとつ忘れてはならないのが、販売されているすべてのコーヒーは店内の焙煎機で焙煎されているということ。
「これは日本製の焙煎機で、30年は経っていると思います。最近は海外製のデジタルのものが増えていますが、これはすべて手動な上にガスで焙煎するんです。週に一度のペースで焙煎しています」(同)
レボン快哉湯では、平日と休日で客層がガラッと変わるそうです。
「基本的に、休日は観光でいらっしゃる方ばかりです。浴場スペースを見学したり店内を撮影したりと、とても賑やかです」
一方、平日は地元の方の来店が多いそう。電源&Wi-Fiが整っているので、パソコンを持ち込んで仕事をする人ばかりだといいます。
「3月から、ランチに数量限定でヴィーガンカレーを販売し始めてからは、カレー好きのお客さんも増えました。なので、ノマドワークで利用したい方は平日の午前中か15時半以降がオススメ。この時間帯からなら、落ち着いて仕事ができると思います」(同)
アイスクリーム、ヴィーガンカレーの他に、季節によって変わる焼き菓子も販売しています。
「パソコン仕事をしていて、ちょっと小腹がすいたときにオススメです。今の時期にお出ししているガトーショコラは、ビターチョコレートとミルクチョコレートを合わせて、甘すぎない大人な味を目指しました。甘いのがあまり得意ではないという人でもおいしく食べられますよ」(同)
昭和のレトロ感漂うレボン快哉湯で、アイスクリームとコーヒーのペアリングをお供に仕事に打ち込む。いい仕事ができそうです。
(文=安倍川モチ子/フリーライター)