「ディズニーを倒す」と豪語し、絵本や映画の制作を手がけるなど独自のエンタメ路線を邁進してきた西野亮廣。すでに吉本興業を退所はしているが、キングコングの屋号は残したままコンビでの活動もYouTubeを中心に続けており、2月28日には日本武道館でトークライブ「毎週キングコング in 日本武道館」を敢行予定。解散はしてないものの、全盛期と比較すれば露出は極端に減っているキングコングが、なぜいま武道館でライブなのか?
吉本興業に近い関係者はこう明かす。
「西野さんは、スタッフへのパワハラ疑惑をきっかけに2021年1月に吉本を退所。本人は“円満退所”を主張しましたが、当時のマスコミが報じていた通り、実際はまったくそんなことはなく、西野さんと仕事をしたいと思っている吉本の社員はほぼいないんじゃないでしょうか。“クリエイターならば、何をやっても許される”くらいに思っているのか、夜中でも朝でもこちらの都合を考えず連絡をしてきて、つながらなかったら即ブチギレる。このご時世、そんなこと吉本じゃなくても許されないと思いますけどね。
彼がキングコングとしての活動を継続していることに対しても吉本は、反対こそしてはいませんが応援しているわけでもない。ただ、相方の梶原(雄太)さんは、“カジサック”としてネット上では相変わらず一定の人気はある。なので、梶原さんが吉本所属である以上、西野さんへのフォローもある程度はせざるを得ない……。そんな状況でしょうか。
西野さんは、吉本をやめても引き続きキングコングとして吉本系列の劇場で漫才の舞台に立つことを望んでいたらしいですが、さすがにそれは吉本がOKしなかった。やはり吉本にとって漫才の舞台は“聖域”なので、吉本を退所した人間がおいそれと出演できるような場所ではない。そのため、西野さんは武道館での今回のトークライブを成功させてキングコングという看板を改めてアピールし、キングコングとして漫才の舞台に返り咲くことを目論んでいる、ともいわれています」
しかし、そのチケット代のあまりの高さゆえか(“VIP席”は2万8000円か2万5000円という強気設定)、『キングコングの武道館ライブが空席祭りに?』とのネットニュースも報じられており、今回のキングコングの再出発を不安視する声もあるが……。
「チケットのセールスは発売当初こそ苦戦していたようですが、公演日程が近づくとそれなりに売れはじめ、現状でもあまっているのは主に2万円以上のVIP席のみ。配信チケットも2000円で購入できることが決まったので、さすがに大赤字にはならないと思いますよ。
梶原さんはチャンネル登録者数230万人を抱える大人気ユーチューバーですし、西野さんのオンラインサロンも4万人ものメンバーがいます。武道館のキャパは約1万席ですが、長引くコロナ禍で、多少の空席があっても『コロナ対策だ』と言えばマイナスイメージは抱かれない。今やイベントなんて『成功した!』と言ったモン勝ち……な部分もあるので、勝ち名乗りを上げることを得意とする西野さんならば、この大規模なライブをまたもや自身のSNSでうまく“神格化”してみせることでしょう。ただ、そのことと漫才の舞台に復帰できるかどうかはまた別の話。吉本関係者はこういった西野流のやり方を嫌うでしょうから、吉本と西野さんとの間の溝は、より深まりそうですが……」(前出の関係者)