三浦瑠麗氏「医者がコロナ怖がり過ぎ」「私、医者じゃない」、医療関係者から反論が続出

 上昌広先生のご意見に付け加えるのなら、医師は自身が感染して命を落とすのと同じくらい、患者さんが苦しんだり、命を落としたりすることを恐れます。よく『医者は感情が麻痺している』などと言われますが、人によって強弱はあっても、基本的に多くの医師が『命を助けたい』『患者さんの病気を治したい』と思って、その仕事についているのです。未知の病気と相対することは、その両方の意味で怖いものなのです。それだけはわかっていただきたいな、と思いました。

 東京都医師会さんや尼崎市が世界的なパンデミックが発生して以来、コロナ関連情報提供の方針に掲げている『正しく知って正しく恐れる』という物の捉え方を、どうかメディアに出演している方にはもっていただきたいと思いました」

 同医師によると、この『正しく知って正しく恐れる』は東京都医師会が公表した、コロナの特性などに関し一般向けに説明した同じ文言のタイトルの広報資料がソースのひとつとなっているのだという。

 東京都医師会広報学術課の担当者はコロナ関連の情報提供の方針に関し、「恐怖を煽るのでもなく、侮るのでもなく、医師会として、正しく知って正しく恐れるということを呼び掛け続けるという方針は今も変わりありません」と話した。

(文=編集部)