な、なるほど……。
「プチプチといえば一般的には、まん丸の粒が一面に並んでいる、というイメージが強いですよね。しかし我が社の新商品『スパスパ』の粒はなんと……四角いんです! しかも、その四角い粒と粒の間には、スパッと切れるようにするためのミゾがついているのです!」(杉山さん)
ほ、ほう……。粒の形状やその配列、そして、確かにうっすらと見えるミゾを入れることによって切れやすさや強度が変わるとは……プチプチの世界は奥深いですね!
さらにスパスパは、縦2.5センチ(粒2つ分)、横5センチ(粒4つ分)間隔でスパミゾが入っていて切れやすくなっているので、梱包するモノに合わせたサイズに切り分けやすく、無駄なく使えるというエコなポイントも。そのうち、梱包材のプチプチといえば、丸い粒ではなく四角い粒が定番になる日が来るのかもしれない。
それでは杉山さん、ほかにプチプチに関する話題って何かありますでしょうか?
「はい、ございます! 我が社では、粒をつぶす専用のプチプチ『プッチンスカット(R)』も販売しており、以前から一部のプチプチマニアのみなさんからはご好評をいただいていたのですが、そんなプッチンスカットの売上が、コロナ禍で倍増しております!
プチプチといえば、つぶす時のなんともいえない感触が病みつきになってついつい潰してしまい、梱包材としては使用できなくなる……という経験をお持ちの方も多いかと思いますが、このプッチンスカットは、つぶすことに特化した素材『パチパチ』を使用しているのです。このパチパチの粒は、つぶした時に爽快な音が出るよう、より多くの空気を含むことが可能な円柱の形で、しかもさらに、モチモチ感にこだわった感触を得られるようになっております。その結果、ストレス解消や癒し効果が期待できるのです!」(杉山さん)
「プ文研」HPでは、さまざまなプチプチをつぶした時に出る音の検証動画が公開されているが、確かにプッチンスカットは、他のプチプチをつぶした時に比べて、より軽快感のある音が出ている模様だ。
「プ文研内の『よくあるご質問』でも回答させていただいているのですが、心理学的にプチプチは、ついついプチプチしたくなる形状をしており、ゆえにどうしてもプチプチしてしまうのは、仕方のないことなのだそうです。なのでプチプチしたくなったときにはぜひともプッチンスカットをご購入いただき、どうか気の済むまでプチプチしてくださいませ!」(杉山さん)
ちなみに同社は、2010年8月に南米チリで発生し、日本でも大きく報じられたコピアポ鉱山落盤事故の際、坑道内に閉じ込められることとなった33名の現場作業員のストレス解消のため、在日チリ大使館を通じてこのプッチンスカットを寄贈したこともあるのだという。
「事故から69日後に作業員の方々が無事救出された際、ニュース番組のインタビューに対して『みんなで一斉にプチプチを楽しんだよ』と答えるシーンがあるんです。やはりプチプチをつぶすことがもたらす中毒性や爽快感は、万国共通なんだと思います!」(杉山さん)
利便性と娯楽性を兼ね備えた“希代の定番商品”プチプチ。そのラインナップに新しく加わったスパスパもまた、プチプチっとつぶされながら、スパスパっと切られながら、世界中の人々に愛される商品へと成長していくのかもしれない。
(文=田口るい)
【8月8日は「プチプチの日」】
8月8日の「プチプチの日」を記念して、川上産業では8月16日まで「オンライン 朝プチプチ祭」を開催中とのこと。SNSを使ったキャンペーンやオンラインショップでの購入特典もあるそうです。特設サイトはこちら。
※「プチプチ」「プッチンスカット」は川上産業の登録商標です。