10分お米を水に浸したら、さっそく炊飯にとりかかる。弁当箱のフタをしっかり閉めて、電源コードを炊飯器と繋ぐ。そして電源コードに付いている炊飯スイッチをONにすると、スイッチも炊飯器本体も赤いランプが点灯。
炊飯を開始してから炊きあがりまでの時間の目安として、1合で約19分半と書かれているので、実際に炊きあがり時間を計りながら待つことにした。
待っている間、気になっていた炊飯の音に注目した。お米を炊くときのグツグツ音は多少するものの、炊飯器から抜けるシューッという蒸気の音は聞こえず、静かな空間で使用してもそこまで気になる音量ではなかった。
これなら同僚たちが仕事中のオフィスで使用しても問題ないだろう。ただ、蒸気が出ていないわけではないので、炊飯している間にフタの上に手をのせないように気をつけなければならない。
ひとつ気になった点としては、炊飯している途中に少し吹きこぼれたことだ。水の量はきっかり280mlを入れてmax水位の300mlを超えていなかったが、少し吹きこぼれてしまった。注意書きに「水分量が多いと吹きこぼれの原因となります」と書かれているため、しっかり水を計ったのだが……。職場のデスクで炊飯する際には、念のため近くに書類など濡れるようなものは置かないように注意が必要かもしれない。
炊飯が終わると保温状態になり、炊飯器本体のランプが赤から緑に点灯。炊飯時間は約20分だった。おおよそ説明書に書かれていた炊飯時間と変わらずに炊けたことになる。炊飯が終わったとき音がならないので気づきにくいが、電源コードにつないだままであれば保温状態が続くため、冷めてしまう心配はない。
炊飯が終わってから5~10分程度蒸らせば完成。炊飯器内の温度が約60度以下に下がると、仕様上再加熱をするため、電源コードを繋いだまま食べないように注意が必要だ。
肝心のご飯の炊きあがり具合はというと、ちょうどよく炊きあがっていて本当に美味しかった。お米に芯が残っている感じもなければ、自宅にある炊飯器で炊いたお米と遜色なく、ふっくらとしていてもちもち。短時間で簡単に、このクオリティのご飯が炊けるのは正直驚きである。
次に0.5合炊きも試してみた。0.5合炊き分のお米は75g、付属の計量カップですりきり1杯半。0.5合分の水量の目安は、120ml~140mlと書かれていたので、間をとって130mlで炊飯してみることに。先程と同じ手順で炊飯を開始。炊きあがり時間の目安は14分のようなので、また炊きあがるまでの時間を計測しながら待った。
今回は、水の量が1合炊きよりも少ないからか吹きこぼれもなく、目立った音も出ず、炊飯器はこんなに静かな機械だったかと思ってしまうほど問題なく炊飯が終了。炊飯時間はおよそ15分半。こちらもまた目安と変わらずに短時間で炊飯することができた。
5~10分程度蒸らしてからさっそく試食。1合炊きと同様、お米がもっちりと炊けており、美味しかった。ただ、少し水の量が多かったのか、お粥っぽい味も感じた。0.5合炊きをするときは水の量を少なめにして炊くと、さらに美味しく炊けるかもしれない。このように水の量を自分で調整して、自分好みのご飯を炊くことができるというのも高評価を得られるポイントだろう。
使用後のお手入れ方法も思っていたより簡単で驚かされた。