ふたつめは、「Schoo(スクー)」。「世の中から卒業をなくす」をミッションに、オンラインで「大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ」を提供しています。時間や場所、コスト、モチベーションなどの「学び」の障壁を取り除き、すべての人が学び続けられる世界をつくることで、社会課題の解決速度を加速することを目指しています。
「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトにした生放送授業を、毎日無料で提供し、誰もが続けやすいよう「オンラインでみんなと繋がりながら学べる」仕組みを作り上げています。
2つの事例を簡単に紹介しましたが、「利他的」な社会的意義と、誰もが始められる「参加性」が、事業にとってますます大事になってくるでしょう。
(文=桶谷功/株式会社インサイト代表取締役)
●桶谷功(おけたに・いさお):(株)インサイト代表取締役
大日本印刷(株)を経て、世界最大級の広告代理店 J.ウォルター・トンプソン・ジャパン(株)戦略プランニング局 執行役員。ハーゲンダッツのブランド育成などに貢献。2005年、著書「インサイト」(ダイヤモンド社)で日本に初めてインサイトの考え方を体系的に紹介。2010年に独立し、(株)インサイト設立。マーケティング全般のコンサルティングを行う。コンサルティング実績は、食品・飲料・日用品・クルマ・マンション開発・百貨店・ファッションEC・C2C・テック系サービスと多岐にわたる。インド・中国などでのインサイト探索・戦略開発や、イノベーション開発、独自メソッドの導入・教育も行う。他の著作に「インサイト実践トレーニング」「戦略インサイト」(ともにダイヤモンド社)など。企業・協会等での講演やセミナー多数。日本広告学会会員。グロービス経営大学院MBA講師。