しまむら、店舗レイアウト変更失敗で底なしの客離れ…ユニクロはヒット不在でも増収の無敵

 一方、ユニクロはおしゃれ感の演出もできている。ユニクロは、初めはしまむらと同じく郊外ロードサイドで成長したものの、途中から原宿や銀座といった都心の一等地にも出店し、それを皮切りに都心部にも多く出店してきた。これら都心店でおしゃれ感を発信したことにより、都会的でおしゃれなイメージの演出に成功している。

 ZARAやH&Mなどファストファッションの店舗が都心部に多いのは、ユニクロと同様におしゃれ感を発信・演出するためだ。しまむらは立地で、おしゃれ感を演出できていない面が多分にある。これは商品力の低下につながっている。また、ヒット商品を生み出すことができていない大きな要因にもなっている。

 しまむらが今後ヒット商品を生み出して収益を上向かせるには、思いきって都心の一等地に出店をすることも必要ではないだろうか。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。