30秒目をつぶる。たったこれだけでも目から入る光刺激が遮断されて、脳が休まってスッキリします。ただ目をつぶるだけの時間に抵抗がある人は、目薬をさして目になじませるついでに30秒目を閉じてみるのはどうでしょう。自然となにも考えずに実践することができるのでおすすめです。
目だけでなく、耳栓やイヤホンのノイズキャンセリング機能で聴覚刺激も遮断してしまえば、さらに脳の回復が見込めます。休息後の仕事のパフォーマンスを高めるので、トータルで「時間の節約」にもなります。
裏を返せば、目を開ける=脳を活性化させるということ。朝起きられないときは、とりあえず目を開けて光を入れるだけで、セロトニンが分泌されて覚醒します。
やらなきゃいけないのに、腰が重くて始められない……。そんなときは、「5、4、3、2、1、GO!」と「カウントダウン」で自分に発破をかけてみてください。「今からやるぞ」「30秒後に動くぞ」 でも、宣言になっていればなんでもOK。不思議と行動せざるを得なくなりませんか?
これは心理学の「認知的不協和理論」を使った方法。人間は2つの矛盾する状態に置かれると、ストレスを感じて矛盾を解消したくなります。「宣言した自分」と「まだ始めていない自分」は矛盾しているので、自分は嘘つきだと感じて居心地が悪くなる。それを解消するために、「始める」ことを自ずと選択するようになります。
ToDoリストも集中力やモチベーションアップのカギになることをご存じですか? スマホでToDo管理する人も多いと思いますが、スマホは誘惑が多く集中力が落ちてしまうので、ここでは紙に書くことをおすすめします。
まず、タスクと制限時間を紙に書き(パソコンで作成して印刷してもOK)、作業中すぐ目に入るところに貼ります。「次になにをするか」や「何時までに終わらせるか」を考えなくてもよくなるので、集中力が切れません。
脱線しそうになっても制限時間が目に入り、リストを見て作業に戻ることができます。完了したタスクは豪快に線を引いて消すと、達成感が得られて、さらにモチベーションアップ!
人間の集中力は15分単位といわれています。そのため、作業に制限時間を設けるなら、15分、30分、45分など15の倍数がベスト。私はいつも、15分用や30分用の砂時計を使って作業時間を計っています。
タイマーの場合、「あと少しで終わる」というときにアラームが鳴ると集中力が切れてしまいますが、砂時計ならその心配がなく、砂がだんだん減っていく緊迫感もちょうどいい刺激になるんです。