売れているお笑い芸人さんが、売れていない後輩芸人さんを連れて旅行へ行ったり、普段から飲みに誘う話を聞いて「なぜ、売れていない後輩芸人さんを可愛がる必要があるんだろう……」と疑問を抱いたことはないでしょうか。
特に、ビジネスシーンではあり得ない失敗をするような人を可愛がります。
どんな失敗か簡単にいうと、新幹線のチケットを買ったばかりにもかかわらず無くすのは朝飯前で、1回の旅行でレンタカーを事故によって2台潰したりするなど、自分が直面したら頭を抱えて現実逃避したくなるような話ばかり……。
そんな後輩芸人さんを可愛がる理由は、明確にメリットが存在しているからです。
そもそもは「可愛い」や「面白い」もありますが、一番の理由は多くのエピソードを提供してくれるからです。
売れているお笑い芸人さんだとしても、日常生活を過ごす中で笑いが取れるようなエピソードが無数に起こることなどめったにありません。
だからこそ、あり得ない失敗をするような人を連れ歩くことでエピソードを収集することができるわけです。
ただ、売れていない後輩芸人さんからすれば、いつも通り過ごしているだけのはずです。
これは、お笑いの世界ですので、ビジネスシーンであり得ない失敗をして面白がってくれる上司・先輩は職場にはいないと思います。
元お笑い芸人の私ですら、「二度と一緒に旅行することはない」と判断すること間違いなしです。
ただ実は、ビジネスの世界の方が後輩を可愛がるメリットは明らかに存在しています。
私の直近の実例でお話しすると、
このようにビジネスの世界では、あなたが「可愛がりたいと思える優秀な後輩」であれば、確実にビジネススキルを身につけて出世していきます。
当然ですが、起業家だけのメリットではなく、社内であっても同様に成長した後輩と何かを協業することができるようになるわけです。
「持つべきものは、友達」ではなく、「持つべきものは、昔世話した優秀な後輩」であると私は思います。感謝を込めて。