ここまでは、上司や先輩の立場から部下や後輩を可愛がるメリットについて話をしてきました。
では、上司や先輩が放って置けない素敵なメリットを生み出して、可愛がられる部下(後輩)になるにはどうしたらいいでしょうか。
以前の記事『「早期出世」「売上増」仕事運が高い人"意外な秘訣"』では、相手の心に刺さる言葉の言い方を紹介しました。
今回は、2つ目のノウハウをご紹介します。「同類感」で紹介した「多くの機会を共にする」ことは「打ち合わせ」や「1on1」も含みますが、当然「飲みの場」も含むわけです。
せっかく、一度誘ってもらったにもかかわらず、それ以降は疎遠になってしまっては「同類感を獲得する機会」 が減ってしまいます。
また、昭和のビジネスシーンを生きてきた人の中には「一緒に飲んだ」という事実を大切にする方もいたりします。
飲みの席で何を話したかは特に重要ではなく、また飲みの席の目的もなく「あいつとは飲んだことがある」を異常なほど重視します。
私は、そのような方々のことを「新橋赤提灯人間」と妖怪のように呼んでいます。さて、ここで重要なのは、「新橋赤提灯人間」との飲みの席の話ではありません。
尊敬している方との「飲みの場」であれば、継続してご一緒したいのが本音だと思います。
昨今のある調査データなどでも、「上司との飲み会にできるだけ行きたい」と回答している20~24歳は40.8%と多くなってきている印象があります。
そこで、継続して飲みに行き続けるためにお笑い芸人さんが使っている4回のお礼というものをお伝えします。
私が、4回のお礼を先輩のお笑い芸人さんから初めて教わったとき、4回すべてに目的や意図が存在し、あまりに計算し尽くされているので唸りました。それでは具体的にお伝えします。
今回はご馳走してくれたり、お金を多めに出してくれたりした上司(先輩)に対して行っているという想定で解説します。
4回のお礼をどのようなタイミングで行うかというと以下の通りです。
さらにお礼④のタイミングで、「またご一緒させてください」 の一声とともに、「次は、いつ頃行きますか?」 と「いつ頃」だけでも聞いておくことで、次回の約束をこちらから切り出しやすくなります。
このようにお礼をすることで継続的にスケジュールを入れ続けることができるわけです。
この4回のお礼は、時代的に飲みの文化が徐々に衰退していることから失われてきている礼儀作法です。だからこそ、4回のお礼を使うことで劇的にその他大勢との差別化が見込めること間違いなしです。
ちなみに、私はご馳走した後輩から「お礼」が一回もない場合、その後輩を二度と誘いません。
なぜかというと、相手に対して敬意がないからだけでなく、私との飲みの席がまったく楽しくなかった可能性があるからです……。
やはり、私のような「新橋赤提灯人間」からは、二度と怖くて誘えないですよね。