「仕事ができる人」は"Facebook"をこう使ってる

スタートアップ業界で仕事を進める際、「Facebook」が活用される理由とは(写真:takeuchi masato/PIXTA)
 
コロナ禍を経て、「スタートアップで働きたい」という人が急増している。社会が大きく変わっていく時代だからこそ、「社会を変革する側」に早めに入っておきたい、と考える人が増えているのだ。
スタートアップ企業にコアメンバーとして参画するための転職・副業サイト「アマテラス」を2011年から運営している藤岡清高氏は、「スタートアップ転職・副業のプロ」として、これまでに2000人以上からスタートアップ転職や副業の相談を受けてきた。アマテラスを通じて、毎年200人以上がスタートアップ企業のコアメンバーやCxO候補として参画している。
そんな藤岡氏の初の著書「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術は、スタートアップで「働きたい人」「副業してみたい人」「興味がある人」の知りたいことが全部わかる、日本初の入門書だ。
「スタートアップ転職・副業のプロ」である藤岡氏が、仕事ができる人が実践してる「Facebook」の使い方を解説する。
 

「個の時代」に重要な「SNSプロフィール」

『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「会社に依存するのではなく、早めにスキルアップして、個人として自立したい」と考え、転職を検討する人が増えています。

そうした「個の時代」のビジネスにおいて、SNSプロフィールは、今後より重要性を増してくると思っています。

それは「個の時代」にあって、素の姿や本音を見られる貴重な情報だからです。

コーポレートサイトのメンバー情報などで、いかに立派なコメントをしていても、SNSプロフィールで言行一致しているかを見られます。

他にも、「どんな友達がいるのか」「共通の友達はどれくらいか」「どんなコメントをしているのか」などが見られています。

新しく付き合うことになるビジネスパートナーからは、ほぼ間違いなく「SNSチェックをされる時代」になっているのです。

とくに私が転職・副業支援をしているスタートアップでは、何か困ったことが起きると、その困りごとを解決できる人を見つけ、誰に紹介してもらえると会えるのかを「逆算」して、自分の「ネットワーク」から「社外の知り合い」を探していきます

たとえば「食料課題を解決したい」と思って昆虫スタートアップを調べていき、「この社長に会いたいな」と思ったら、その社長の名前を検索して、共通の知り合いを探し、その知り合いに連絡して紹介してもらう、という形でつながっていきます。

そのときに、その知り合いは、必ずしも親しい間柄である必要はありません。しかし、お互いがお互いのことを「ビジネス上の何者であるか」を知っていて、仕事の相談やお願いができる程度の関係性は必要です。

自分ひとりで解決できなくても、「解決できる人」を知っていて巻き込むことができればいいのです。

Facebookは「ビジネス仕様」にして活用する

これは日本に顕著だと思うのですが、スタートアップ系の人たちはSNSの中でもとくに「Facebook」でつながり、ビジネス上のコミュニケーションはFacebook「Messenger」経由が中心です。

人的「ネットワーク」を活用したければ、まずはFacebookを「ビジネス仕様」のプロフィールに変更し、取引先から見られてもいいようにしておくことは、結構大事だったりします。