日本テレビの「生真面目でミスは許されない雰囲気」と比べると、フジには「ネアカな潜在パワー」を感じるのだ。
現状はそれがうまく“ギア”が入っていない感じだが、何らかのキッカケですべての歯車が合致すれば、おそらく日本テレビやテレビ朝日を一気に抜き去るだろう。あくまで私個人の感想だが。
今年の「27時間テレビ」は、そのギアを入れるための1つの試みと考えればいいのではないだろうか。
長時間の生放送を作り上げるのは、並大抵のことではない。
生放送の「27時間テレビ」となれば、7年ぶりのことで、かつてのノウハウを知る人間も減っているだろう。
だが、改めて作り上げればいいのだ。作っていくうちに「求心力」もできていくのではないか。
フジテレビと番組制作チームは、視聴率を過剰に気にすることなく(それが極めて難しいことも熟知しているのだが)、今年だけでなく来年以降もフジテレビが一丸となる指標を作り上げてほしい。
フジテレビだけではない。テレビ局には果敢に「求心力」となる番組を作ってほしいのだ。それがやがてテレビ局“内部”だけではなく、視聴者という“外部”への求心力に再び転じるのではないだろうか。