つまり、女性のほうが消費に積極的で、動きやすいターゲットと考えられるからです(もちろん、必要に応じて犬派男子・猫派男子のデータについても触れます)。
念のためにお断りしておきたいのは、両者の数値の高い・低いは、どちらが良い・悪いという話ではありません。ただ違いがあるというだけです。どうか気楽にお読みいただければ幸いです。
それでは、犬派女子と猫派女子、その意識と行動の違いを見ていきましょう!
まずは、「かわいがっているペットがいる」という質問に「はい」と答えた人の割合から見てみます。
犬派女子:85.0%、猫派女子:90.%と、ともに非常に高い数値となっています。これは、犬派男子:73.9%、猫派男子:75.0%を含めても圧倒的に高く、文字通り猫かわいがりしている?愛ぶりがうかがえます(数値が100%でないのは、ご自身ではなくご家族が飼っているという方がいらっしゃるからだと推察されます)。
次に、「現在の幸福度と暮らしのゆとり」について、前年の結果と比較しながら見てみます。
2020年は、新型コロナウイルスによる影響がある中での調査ですが、幸福度は両者ともにアップしており、80%を超える高い数値となっています。緊急事態宣言などによるテレワークの導入や人付き合いの減少もあってか、「時間的なゆとりがある」と答えた人の割合も、ともに前年から5ポイント以上増えました。
大きく差が表れたのは経済状態です。猫派のほうが「経済的なゆとりがある」と答えた人が多かった2019年から、犬派が逆転。その差は実に10.8ポイントと大きな開きが生じました。前年比マイナス7.8ポイントという変化が示すように、猫派は経済面で新型コロナウイルスの影響を大きく受けていることが分かります。
ちなみに、「家計やお金の管理に時間をかけている」と答えた人の割合が、犬派女子:56.7%、猫派女子:45.7%となっており、お金の管理に対する意識の差が経済的なゆとりの差を生んだ一因と考えられそうです。
続いて、「性格、価値観、ライフスタイルなどに関する違い」を見ていきましょう。特徴を並べると違いがはっきり見えてくるのではないでしょうか。
ここからは、各特徴について具体的なデータとともに掘り下げてみます。
犬派女子は幅広い趣味、夢や目標を持ち、常に新しいものから刺激を受け、感性やセンスを磨き成長していきたいという頑張り屋が多く、アクティブな志向がうかがえます。
一方、猫派女子は面倒くさがり屋を自認し、のんびりと毎日を過ごすマイペースな人が多い。「のんびりと毎日を過ごす」と答えた人の割合は、2019年の52.5%から10.4ポイント伸びており、コロナ禍で一層のんびりぶりに磨きがかかったようです。
そして、猫派女子は犬派女子に比べて、ユーモアのセンスに自信を持ち、自由人で変わり者という結果も出ています。クリエイターや芸術家が似合いそうな気質ですね。自分を「変わり者」と称するのはかなり勇気がいると思いますが、犬派は「変わり者」と答えた人の割合が猫派より11.8ポイントも低く、根っからまじめな意識が表れているように思います。
2つ目の特徴は、「ものの考え方」についてです。