「お洒落な人は犬派に多い」猫好きが知らない真実

犬派女子は合理的に考え、猫派女子は論理的・客観的に考える人が多いという結果に。

合理的と論理的・客観的は微差だとは思いますが、犬派は「目的に対して無駄なく一直線・最短距離で」考え、猫派は「フラットに、筋道立て順序立てて」考えるといったところでしょうか。犬派は結構せっかちなのかもしれませんね。

そして、私の中で「猫派=わがまま」という勝手かつ失礼なイメージがあったのですが、論理的・客観的にものごとを判断しようとしています。主観を貫く姿勢と真逆だったのは意外でした。

時間・お金の使い方

時間・お金の使い方」についてはどうでしょうか。

図6
出典:博報堂HABIT/ex・ビデオリサーチ社ACR/ex 2020

犬派女子は、ファッション・化粧を楽しむことに時間をかけたい人、お金をかけたい人、どちらの割合も猫派女子を上回っています

日常生活に関する意識を尋ねた項目でも、「化粧品には気を使うほう」「メイクアップに気を配っている」が猫派と比べ10ポイント以上高い他、表にはありませんが「顔の手入れに気を配っている」「髪の手入れに気を配っている」「肌の手入れに気を配っている」なども猫派より7~8ポイント高い。欲求だけでなく実際に時間・お金をかけていることがうかがえます。

猫派女子はというと、文化・芸術を楽しむことに時間をかけたい人、お金をかけたい人が犬派を上回ります。ちなみに、犬派男子は「文化・芸術を楽しむことに時間をかけたい」:39.8%、「お金をかけたい」:29.6%、同じく猫派男子も「時間をかけたい」:40.7%、「お金をかけたい」:32.8%にとどまっており、男女あわせて最も高いのが猫派女子でした。

というわけで時間・お金の使い方についても、犬派女子と猫派女子の大きな意識差が見られました。

消費意識

続いて、時間・お金の使い方と重なるところもありますが、情報収集・情報発信なども含めた「消費意識」全般についてです。

図7
出典:博報堂HABIT/ex・ビデオリサーチ社ACR/ex 2020

まず、「流行には敏感である」と答えた人の割合が、犬派女子のほうが12.8ポイントも高くなっています

犬派男子は16.3%猫派男子は15.3%ですので、犬派女子の敏感ぶりは際立ちます。限定モノやバーゲン情報へアンテナも張り、良いと思った情報は多くの人と共有するのでインフルエンサーにうってつけではないでしょうか。

対して、猫派女子は情報が多ければいいわけではなく、質の高い情報を厳選し、店に行くのは必要なときだけ。流行を追うというより、常に自分軸の消費行動といえそうです。

周りの人を大切にしたい犬派、社会に貢献したい猫派

人や社会との関わり

最後に、「人や社会との関わり」についての意識の違いを見ていきましょう。

図8
出典:博報堂HABIT/ex・ビデオリサーチ社ACR/ex 2020

犬派女子のほうが人付き合い、所属集団を大切にする人の割合が高くなっています。自分の身近な人々へ迷惑をかけないためでしょうか、風邪の予防や除菌・殺菌に気を配る人も多いです。

また、「周りから好かれる人間になりたい」と考える人の割合が69.1%と高いですが、これは猫派女子だけでなく、犬派男子・猫派男子も含めた全4層で最も高い数値。他に「周りの人から認められる人間でありたい」との回答も57.5%と4層で最も高く、他の層に比べて承認欲求が高い一面がありそうです。

表内では「社会や知人/友人のために貢献する生き方をしたい」人は犬派女子のほうが多いのですが、犬派はどちらかと言えば自分に近い人々やコミュニティーに対する貢献意向が高く広く世の中や、社会への意識は猫派の方が高そうです。