「趣味は何ですか?」難問への答え方3パターン

【得ポイント】 ほめられた=会話を広げるチャンス
●得する人=純粋な気持ちでほめる→好印象度65%
●損する人=上から目線でほめる→悪印象度71%

上手に人をほめるというのも、なかなか難しいものです。

せっかくほめたのに相手が喜んでくれない、それどころか不機嫌になってしまう場合もあります。ほめ方にも「損するほめ方」と「得するほめ方」があります。

例えば、会社でのこんな場面。

「先輩、あの交渉うまくいったんですか?」

「ああ、おかげで契約とれたよ」

「さすがですね。先輩って、ほんと営業のセンスがありますよね」
「……」

このほめ方は損しています。

失敗のポイントは「上から目線」。職場の後輩が先輩の営業センスをほめるのは、メジャーリーガーの大谷翔平に向かって「キミ、野球うまいね」とほめるようなものです。プロはその道の技術に優れているのは当然。それを「うまいね」とほめるのは、上の立場からジャッジしているわけで、「そういうお前は何様なんだ」となってしまいます。

では、得するほめ方とはどんなほめ方でしょうか?

先輩に対して「さすがですね、先輩。マジですごいっす!」とでも言えば、先輩は「こいつ、ボキャブラリーが乏しいな」「見え透いたお世辞言うなあ」と感じるかもしれませんが、少なくともイヤな気持ちにはならないでしょう。

なぜなら、「マジですごいっす!」は上からの冷静なジャッジではなく、後輩が純粋に感じた「気持ち」だからです。

うまいかどうか、営業のセンスがあるかどうか、仕事ができるかどうか、については、それを語れる立場かどうかが問題になります。

一方、感じたことは誰でも語る資格がある。だから「マジですごいっす!」はOKなのです。

「あの映画、絶対観たほうがいいですよ」にイラッとするワケ

歌手に対して「歌がうまいですね」とほめたり、プロのイラストレーターに対して「いい絵ですね」などとほめたりするのは「バカにしているのか」と思われかねません。それは、言葉のなかに「いい/悪い」という上から目線の「評価」「判断」「ジャッジ」が混ざっているからです。こうした「評価言葉」には要注意です。

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そういうときは、素直に「感動しました!」など、思ったことをストレートに表現するほうが相手には喜ばれるはずです。

ですから、「いい/悪い」より「好き/嫌い」で評価するほうが得をします。

よく「あの映画、観に行ったほうがいいよ」「あのラーメン、食べておくといいよ」などと「いい」を使いがちな人がいます。そこには、上から目線の「評価」や「アドバイス」が垣間見えます。

そうではなく「あの映画、おもしろかったよ」「あのラーメン、ぼくは好きだな」といったピュアな話し方のほうが相手に不快感を与えません。

ちょっとしたことですが、ぜひ意識してみてください。

【得ポイント】 「いい」より「好き」のほうが好印象