「“面白い女性”は損をする」海外研究、驚きの中身

・男性がユーモアを交えたビジネス・プレゼンテーションを行うと、ユーモアを交えない場合と比較して、「組織内での地位(尊敬や名声)が高い」とみなされ、業績評価やリーダーシップ能力評価も高くなる。しかし、女性が同じプレゼンテーションにユーモアを加えると、人々は「地位が低い」とみなし、業績評価も低く、リーダーとしての能力も低いとみなす(アメリカ・アリゾナ大学)

男性のユーモアは機能的女性のユーモアは破壊的とみなされ、ステレオタイプな男性のユーモアを使う女性は好感度が低くみられる(オランダ・ティルバーグ大学)


つまり、面白い女性は職場でも、冷遇されやすいというのです。

しかも、それだけではありません。残念ながら、面白い女性は実際に「モテない」のだそうです。

男性が「ユーモアを使うと好感度が上がった」のに対し、女性が「ユーモアを使うことで、魅力が半減する」ということが研究から明らかになっています。

男性は、同じようにきれいな女性で、たまたま面白い女性よりも、きれいで面白くない女性のほうがより魅力的だと感じたという調査まであります。

「面白い=賢い」を意味するので、脅威に感じる男性が少なくないのかもしれません。

ある研究では、男性が「知能テストで自分より優れている」と言われた女性を紹介されたとき、その女性を「魅力的ではない」と評価し、その女性とデートしたいという確率が低くなったそうです。

若者の何気ない会話を分析した研究によると、「男性は男女混合でより多くの冗談を言う」のに対し、「女性は女性だけのグループでより多くの冗談を言う」ことがわかりました。

「女性は、男性がいないときにだけ冗談を言う」ということです。男性からの反応を意識したうえでの行動といえるでしょう。

お笑いに必要な「自己主張」や「支配」といった男性特有の行動を体現する女性は、モテにくくなるというわけで、まさに「面白い女性は損をする」ようにできてしまっているのです。

「制約を取っ払う」ことで、女性の面白さは開放できる

このように、「ユーモアのジェンダーギャップ」は明白に存在していますが、「能力の大きな差」ということではなく、むしろ「外部環境」によるところが非常に大きいというのが真実のようです。

「先入観」や「ステレオタイプ」を改め、「制約を取っ払う」ことで、女性がその面白さをもっと開放できる場も広がっていくのではないでしょうか。