BPホームズに勤める佐藤は入社してから営業一筋12年。しかし、ある日突然人事部への異動を命じられる。意気消沈していたときに、同期の西村から、環境や社会の変化にも適応し、自分らしいキャリアを築く、「プロティアン・キャリア」へと導く大学教授「先生」を紹介される。
前回は先生からのアドバイスで、「組織依存」をしていたから異動によってキャリアの行き詰まりを感じたことがわかり、その状態から一歩抜け出すことに成功した。ただ、そこでふと感じたのが転職をするべきではないか、という疑問。そこで転職すべきかどうかを見極める方法を教えてもらうことに。
佐藤:住宅メーカー「BPホームズ」勤務。34歳。営業から突然、人事部へ異動。営業として出世する夢が絶たれ、意気消沈。畑違いの仕事への不安を抱えている。
先生:主人公を「プロティアン・キャリア」へと導く大学教授。キャリア塾の塾長や企業顧問、企業研修、セミナー登壇など複数の仕事を並行して行うプロティアン体現者。
西村:BPホームズの広報。佐藤と同期入社。先生のゼミの卒業生で、「キャリア・ワークアウト」に取り組むことでプロティアン人材に変化した。
佐藤:先生、こんにちは。「キャリア・ワークアウト」に取り組んだことで、異動に対するモヤモヤが晴れました。ありがとうございます。でも今度は、「プロティアン・キャリア」を実践するなら「転職したほうがいいのでは?」と思うようになりました。どういう選択をするのが正解でしょうか?
先生:前進できてよかった。すばらしい行動力です。行動を起こしたことで、次に検討すべきことも見えてきたようですね。
「転職したほうがいいのか?」という悩みは、キャリアを重ねていくうちに多くの人が抱える悩みだと思います。この悩みに対して、「どちらを選ぶのが正解か」を知りたい気持ちはわかりますが、プロティアン・キャリアでは、「どの選択が正解か不正解か」という視点ではキャリアを捉えません。「一般的に正しいか・正しくないか」ではなく、自分で納得をしてキャリアを選択していくことを重視しています。