会話のなかで、もったいぶってやたらとクイズを出したがる人がいます。「私って何歳に見えます?」「中国でいま、伸びてる産業って何だと思う?」などといった具合。クイズを出されたほうはイライラしますし、「うまく答えなきゃ」というプレッシャーを感じることに。結果的に「損」してしまう話し方です。
余計なことはせずに、サクッと情報を伝えていくほうが「得」です。
「資料つくっておいてくれる?」と頼む上司に「いいですよ」と返す部下が増えているそうです。何気ないひとことですが、上司の印象は悪いでしょう。
なぜならそこには「上から目線」というか、「やってあげてもいい」というニュアンスが入ってしまうからです。上司に頼まれ事をしたときのフレーズは「わかりました」「了解しました」が正解です。
会話のところどころに「だって」「でも」を使う人は損をしています。「だって、○○さんがそうおっしゃっていたので」「でも、得意先が納得しないんですよ」など。「言い訳」っぽい印象になってしまいます。
反論したいのであれば「というのも」「とはいえ」が有効です。これなら「説明」のニュアンスが出て、相手もきちんと聞いてくれるはずです。
「どうせ」のあとに続くのは、かならずネガティブな言葉です。「どうせ、うまくいかない」「どうせ、面接に落ちる」。いつもそんなネガティブなことばかり言っている人とつきあいたいという人は少ないでしょう。
「どうせ」と言いたくなったら無理にでも「きっと」を使いましょう。「きっと、うまくいく」「きっと、面接は通る」。ポジティブな言葉は「得」の宝庫です。
聞き返すときに「は?」と言う人がいます。クセになっている人もいますが、これは損するフレーズ。ケンカや言い合いに発展する可能性のある乱暴な言葉です。
得するのは「どういうこと?」「すみません、どういうことですか?」でしょう。聞こえづらかった、意味がわからなかった、というちょっとした問いかけのときほど、丁寧にたずねるようにしましょう。