「最近って暑いじゃないですかー」「私ってよくしゃべるほうじゃないですかー」。この「じゃないですかー」も損をしています。これは「共感を求める」を通り越して、やんわり「共感を強制」してしまっているから。なかには「押し付けがましい」と感じる人もいるでしょう。
ここは、「暑いですね」「私、よくしゃべるんです」とストレートに伝えましょう。
「でも、逆にさぁ~」「逆にカレーとかどうかな?」。反対の意味でもないのに「逆に」をよく使う人は損をしています。これは、インパクトのあるフレーズで相手の興味を引きたい狙いですが、言われたほうは否定された気分になるうえに、特に「逆」でもない話を聞かされ、うんざり。
「たしかにね」「それで言うと」など、肯定的な言葉でうまくつなぐと好印象です。
「この映画は絶対観たほうがいい」「この本ぐらいは読んでおいたほうがいい」という言い方は損をします。単なる自分の意見を、「あなたのためになる」というスタンスで押し付けてくる印象を受けるからです。
素直に「この映画、絶対観てほしい!」「この本、読んでみて!」と気持ちをまっすぐに伝えましょう。
最近よく見かける「可能ですか?」は、丁寧な表現のように見えて、どことなく「および腰」でズルさの感じられる表現です。本当は頼みたいのに断られるのが怖い。だから「可能かどうか?」という表現で逃げている印象。
ここは素直に「お願い」をするほうが得。「○○してもらえますか?」「○○お願いできますか?」と言いましょう。
「させていただく」も丁寧で謙虚に見えて、相手への印象はプラスになりにくい言葉です。特にこの表現はビジネスシーンで使いがち。「企画書をお送りさせていただきます」「私が担当させていただきました」など。
「企画書をお送りします」「私が担当いたしました」のほうがスッキリと印象がいいはずです。
せっかくプライベートで会っているのに、「おつかれさま」を使われると、とたんに堅苦しい空気に。特に気になる異性と食事に行ったあと「おつかれさま!」とやってしまったらロマンチックな雰囲気は台無しです。
そういうときは「こんにちは」が意外と得するフレーズ。シンプルだけれど印象がよく、使い勝手のいい言葉です。
本来は「ありがとう」と言うべきところで「すみません」を使う人は損をしています。お茶を出してもらって「すみません」、席を譲ってもらって「すみません」では親切をしたほうもあまり気持ちよくありません。
そこはストレートに「ありがとうございます」が好印象。難しければ、「どうも~」でもいいでしょう。