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一般論でいうと、次の具体的なゴールとアクションが見えた段階で転職をする、ということになります。
転職で自分が今抱えている問題がすべて解決され、物事がよい方向に進むはずだという淡い期待を持ってしまう方が多くいますが、それは違います。あくまでも転職とは手段であり目的ではありませんから、「その転職を通じて自分は何をしたいのか」をキチンと考えるべきなのです。
そこがキチンとしていないと、転職したけれど前職と同じような問題に直面してしまった、ということが起きてしまうのです。単に働く場所を変えただけですから、当然といえば当然です。
仕事において実績を出したり、よい仕事をするための要素を単純化すると、「環境」と「自分」です。環境とは職場だったり、人間関係だったり、仕事の内容そのものだったりします。そして自分とは、ご自身の持っている経験やスキルであり、職業人としてのご自身そのものです。
ご自身の持っている経験やスキルを最大限発揮するためには、発揮できうる環境があって、その環境とご自身が相乗効果を出しうる状態にあることが大切なのです。
これを別の角度から見ると、仕事がうまくいかないとか、実力を発揮できないと感じている場合は、環境と自分の双方の要素において何がいけないのか、改善点はどこにあるかなどを突き詰めたうえで対策を練るべし、ということです。
物事がうまくいかない場合、自分は変わらず環境だけ変えれば何とかなると考えがちですが、自分に改善点がまったくないケースはほぼありませんから、やはり環境と自分の双方を変える必要があるのです。ですから先ほど申し上げたとおり、自分は変わらず、環境だけ変える、つまり転職だけする、というケースはうまくいかないことが多いのです。