恋愛・夫婦関係で失った自己肯定感を高める方法

パートナーからの一言で深く傷ついたとき、どのように対処したらいいのでしょうか(写真:yoshan/PIXTA)
「自己肯定感」が低いと、自分に自信がないゆえに他人に気を遣い過ぎてしまいます。まわりの視線や評価を必要以上に気にしてしまい、他人に振り回され、心が疲れてしまうことが多いでしょう。
本稿では、そうした人間関係に関する自己肯定感の高め方を紹介します。他人の一言で深く傷ついたとき、嫌なことがあったとき、どのように対処できるのかを学びましょう。
心理カウンセラーである中島輝氏の最新刊『人生が変わる!自己肯定感を高める心のセルフケア大全』を一部抜粋、再構成してお届けします。

恋愛依存体質から抜け出すには?

自己肯定感の低い人は自分に自信がないため、恋人に「認められたい」という欲求が高まり、相手に依存する傾向があります。恋人の行動を制限したり、思い込みが激しくケンカになってしまったりといった失敗経験がある人は、やはり自己肯定感を高くする必要があるでしょう。

対策としては、まず自分のためだけの「癒やしの時間」を持つことです。マッサージに行く、エステに行くなど、あなたが癒やしとなる時間を持つことで、「自分って無理してたな」と自分を客観視できるようになります。また、自分を認めることができ、相手に夢中になり過ぎて自分の時間を疎かにしていたことに気がつくこともできます。

他にも、自分にちょっとした変化を与えてみましょう。美容院に行って髪形に変化をつける、ネイルをするなど、いつもと違う自分を意識的に演出してみます。趣味をつくり、新しいコミュニティに参加してみるのも効果的です。「あれ! 私ってこんな一面があったんだ!」と自分の可能性を見いだすことで、恋人だけでなく自分も大切だと思えるようになります。

自分と向き合う時間を意識的につくることで、ワクワクする自分と出会えるでしょう。

別れたメリットを知りダメージを癒やす

愛し合った仲でも、終わりを迎えてしまうことはあります。ふられたときはもちろん、自分から別れを決断した場合も、心にダメージを受けてしまうでしょう。

「お互い好きだったのに、なにがいけなかったんだろう」「最後はずいぶんきついことを言ってしまったな」などと、疑問や後悔が頭のなかをぐるぐる回り、他のことが手につかなくなるかもしれません。しかし、いくら考えても答えは出ず、気持ちが沈んでしまうだけです。

失恋から早く立ち直りたいなら、「別れてよかった」ことをノートに書き出してみましょう。「週末のんびりできる」「相手の予定を気にしなくて済む」など、思いつくままに書くのです。書いているうちに「失恋したおかげでいいこともあった」と思えれば、立ち直るきっかけになるはずです。

妊娠中は子育ての不安や体調の変化により、気持ちが不安定になりがちです。夫の帰宅が遅くイライラしてしまったり、体が思うように動かず夫に嫌な態度を取ってしまったりと、妊娠中の夫婦ゲンカに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

妊娠中はホルモンバランスが変化するためイライラしやすく、自己肯定感が下がっていることも原因のひとつと考えられます。

妊婦さんの場合、自己肯定感を下げないために大切なのが、孤独にならないことです。妊娠中は気持ちの不安定さにより心細くなることが多くあります。そのため、なるべく友だちと会ったり、話を聞いてもらったりすることで、心がふっと楽になり、自己肯定感が高まり孤立感や孤独感から抜け出せます。