また、友だち以外にもSNSなどで同じ悩みを抱えるコミュニティに参加したり、ベビーマッサージの講習に参加してみたりするのもおすすめです。外部との関わりを持つことで、「自分だけじゃないんだ!」と励まされ、新しい交流で日々も楽しくなります。
外の世界と関わる機会を持つことで心の余裕が生まれ、些細なことへのイライラや心細い気持ちを軽減させることができるでしょう。
不安な気持ちになり、時には恐怖にとらわれてしまうのはなぜでしょう。「また怒られてしまうかも」「私はもうだメだ……」 ――こうした不安は、起こるかどうかもわからない未来に対する不安です。
これを打開するためには、「今」に目を向けることが大切です。具体的な一例として、 不安や恐怖を感じたらアロマオイルの香りを嗅ぐ方法があります。香りは脳の五感に瞬時に伝わるため、一瞬で意識を不安や恐怖から切り離すことができるのです。
他にも、趣味に没頭したり友だちとおしゃべりをしたりするのもOK。“今”「これをやっていると楽しい」「これをやっていれば落ち着く」ということをしましょう。すると、不安や恐怖と戦うことが無意味であることに気づきます。大切なのは“今”だと認識しましょう。
イライラしたとき、知らず知らずのうちに、その感情を表に出してしまうことはありませんか? 周囲の人に直接当たり散らすようなことはなくても、大きな溜め息をついたり、舌打ちをしたり、ものを乱暴に扱ったりすれば、周囲にもそのイライラが伝わります。
周囲の人はあなたに対して過度に気を遣い、腫れ物扱いして密に接しようとしなくなります。これはあなたにとって、けっしてプラスにはなりません。
イライラがつのったときは、いつ、どこで、なににイライラしたのか、それに対してどんな行動、態度を取ったのかを、すべてノートに書き出しましょう。自分の感情や行動を可視化すると、イライラを表に出すことのデメリットが見えてきます。
感情の整理がついたら心のゴミ処理は完了です。
ネガティブな感情は伝染することをご存じですか? 不安やストレスを言葉や態度で表す人のそばにいると、周囲の人も同じ感情を持つ確率が高くなることが研究でわかっています。
また、別の研究では、ストレスのある人を見ただけで、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが高くなるという報告もあります。
常に不平不満を口にし、イライラしていて、人の悪口ばかり言う人と一緒にいると、こちらまで嫌な気分になります。その時点であなたはネガティブな感情に冒されていますし、あなたにとってプラスになりません。
そういう人とはできるだけ距離を置き、関わらないようにしましょう。「この人といると疲れるなあ」と思ったら、その直感は合っています。他人のネガティブ感情から身を守りましょう。
怒りを覚えると神経伝達物質のアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、血圧が上昇したり、心拍数が上がったりします。怒りは心身にダメージを与えるので、できるだけ怒らずに済むようにしたいものです。
カッとなったとき、怒りを理性的にコントロールしてくれるのが脳の前頭葉です。しかし、この前頭葉のスイッチが入るまでに6~7秒かかるのが難点。そこで、カッとなったときは、心のなかでゆっくり6秒数えます。そのあいだに前頭葉が働き出すので、カッとなって暴言を吐くようなことを回避できます。
怒りを手放すと、ストレス症状や血圧、睡眠の質、免疫力など、心身の状態が改善されることがわかっています。心身をいい状態に保つためにも、「怒りが湧いたらまず6秒」を心がけてください。