「頭がよいか悪いか、勉強ができるかどうかは、先天的に決まっている」
「東大に合格するような人は、元から頭がいいに決まっているよね」
そんなふうに考える人というのは多いと思います。確かに遺伝的に頭がいいかどうかが決定されている部分が一部あることは科学的に認められていることです。しかし同時に、それがすべてではまったくないということも証明されています。人間は後天的にいくらでも頭がよくなれるし、いくらでも成長できます。
「えー、でもそんなこといっても、頑張っても結果が出ない人だっているじゃないか」「同じように努力しても、結果が出る人出ない人だっているじゃないか」
と考える人もいるかもしれませんが、「後天的に頭がよくなった東大生たち」に話を聞くと、実は「頑張って結果が出るか出ないか」を分けているのは単純に「時間の使い方の差」が原因なのではないかと思うのです。
今日は「ドラゴン桜」のコマを使いながら、結果が出る人と出ない人を隔てている「時間の使い方の差」についてお話ししたいと思います。
まずはこの漫画を読んでみてください。
このエピソードで注目するべきは、「切り替え」という点です。この漫画で書いている通り、東大生はメリハリをつけて物事に取り組んでいる場合が多いです。
僕も多くの学生に勉強を教えていますが、頑張っているはずなのに結果が出ない、と嘆いている人は「時間の使い方」がうまくないという場合が多いんですよね。例えばスマートフォンをだらだらといじってしまって無為に時間を浪費してしまったり、友達とだらだらしゃべっている時間が長かったり……。
「自分がメリハリをつけられるタイプかどうか」が気になる人は、一度自分の1週間の時間の使い方を書いてみてください。「時間がない」と嘆いている人であっても、わりと「用途不明の時間」「何をしているか説明できない時間がある」という場合があるはずです。
僕の感覚だと、だいたい週15時間以上そういう時間があるという人は要注意です。1日2時間以上は「無駄にしてしまう時間」があるわけですから、ほかの人よりも結果が出にくくなってしまうのは当たり前ですよね。
「結果が出ない」「時間がない」と嘆いている人であっても、こういう「無駄な時間の使い方」をしてしまっている場合があるはずです。これでは結果が出ないのも当然ですよね。