東大生が断言「結果出る子」「出せない子」決定的差

もちろんリフレッシュの時間は重要です。僕だって趣味の時間をきちんと取らないと生きていけないタイプの人間で、ゲームが大好きです。ただ、リフレッシュの時間と無駄にしている時間は大きく違います。リフレッシュという「目的」があるのであれば、それは無駄ではないですし、睡眠とか食事とかと同じく人間に必要な時間でしょう。

「後から振り返ったときにこの時間は何をしていたのか思い出せない」「なんとなく時間が過ぎてしまった」というような時間というのは、目的がない状態ですよね。リフレッシュという目的すらないから、リフレッシュすらできていないわけです。

頭のいい人は目的意識がしっかりした人だと言えます。そして時間の使い方がうまい人は、その時間の目的をしっかりと定義できる人なのです。

だからこそ皆さんにおすすめなのは、毎週自分のタイムスケジュールを考え、そのタイムスケジュールどおりに進んだかどうかをチェックするということです。

もちろんうまくいかないのは前提です。予定どおりにいくことなんてまれだと思います。そういう場合でも、しっかりと「この時間はこういうことをしよう」と考えて、「あ、この時間はこれをやらなきゃ」と考えられるようになるとメリハリをつけることができるようになります。

そのために、スマホで規定の時間にタイマーをセットしておくこともおすすめです。「19時からは勉強の時間」と時間で区切って自分の生活を整理しておくと、自分の勉強が効率的になるはずです。

時間で場所を変えるというのもおすすめです。「勉強は自習室しよう」「仕事はこのシェアオフィスでしよう」と、場所をしっかりと固定して、「そこではこれをやる!」というのを決めるとメリハリもつくはずです。

東大生の親が「勉強する姿を見たことない」という理由

ちなみに東大生の中には意外と、親御さんが「自分の子どもが勉強している姿を見たことがない」と語っている人も多いです。

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なぜそんなことが起こるかというと、「家は休むところ」「塾の自習室でしか勉強しない」と決めて、場所でメリハリをつけている場合があるからです。家での姿は遊んでいるところしか見ない、という親御さんも多いわけですね。

もっと言えば、もしスマホをいじってしまいがちな人がいるのであれば、特定の場所にはスマホを持っていかないというのでもいいのではないかと思います。

スマホというのは確かに、時間を無限に吸ってしまうものです。うまく付き合う方法もありますし、アプリケーションの中には勉強や自分の生活習慣をうまく改善することの手助けになるようなものもあります。

ですが、そうは言っても電車でついYouTubeを見て時間が消えてしまったり、10分だけスマホで休憩のつもりが1時間になってしまったりと、うまく付き合い切れない部分もあると思います。そういう場合は、「スマホロック」で一定の期間、特定のアプリ以外使えないようにしたりしてもいいですし、そもそもスマホを持ち歩かないことです。

「この部屋では勉強しかしないんだから、スマホは持っていかないようにしよう」とすると、より明確にメリハリをつけることができるはずです。

みなさん、時間は人間に平等に与えられています。そして、その時間をいかにうまく使うかというのも、個人個人に委ねられています。この記事が、みなさんが平等に与えられた時間を上手に使うことができるようになることの手助けになれば幸いです。

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