「自己肯定感低い人」がパートナーにしがちなこと

私たちは皆、できるかぎり自分自身をよく見せたいと思っています。そのために、時には他者の価値を少し引き下げたり、自分のことを少しは自慢したりします。面目をまったく気にしない人などいませんからね。

他者の弱みばかり気になることもあり、パートナーの恥は自分の恥だと思っています。私たちは皆、できるかぎり自分の自信のなさを感じないようにしようとしており、また自分の弱みを隠そうとしているのです。だから、拒絶されたり批判されたりすると傷つくのです。

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とはいえ、このナルシストの防衛戦略は、とても多くのエネルギーを必要とします。それにより、自分や周りの人は、つねにストレスを抱えることになります。特別な人になろうといろいろと頑張っても、不安を癒やすことはできません。ナルシストは、そのことを理解する必要があります。

不安は、自分が受け入れられ、認められたときに初めて癒やされます。ですから、“自分の弱み”と闘うのはやめるべきなのです。そして、「自分も他者と同じように一介の人間にすぎない」ということを受け入れなければなりません。

また、自己肯定感が低い人は、自分の近くにこうしたナルシストがいた場合、すぐに離れなければなりません。いくら頑張っても、それによって彼らが価値を認めてくれる日はこないからです。