「なんであの人と話すとイライラするんだろう」
「あの人への報告は、なるべくまとめて一気に、短時間で済ませよう」
「あの人に(用があって)話しかけるのは憂鬱だ」
……あなたのまわりに、こんな人はいませんか?
反対に、あなた自身が、
「もっと話したいのに、会話が弾まない」
「なかなか声をかけてもらえない」
「親密になりたいのに、話せない」
などの悩みを抱えてはいないでしょうか?
今回、「話し方」「伝え方」の名著を100冊収集し精読したところ、伝え方のプロの多くが「嫌われる会話」の特徴に触れていました。
実は、会話によって相手を「嫌な気持ち」にさせてしまう人には、4つの共通点があるのです。
ここでは、その4つの共通点から、どのように会話をすれば相手とよりよい関係性を築けるのかを見ていきます。
自分と相手の意見が違ったとしても、「あなたは間違っている」「それは違う」と、開口一番、否定しないこと。「それは違う」と一方的に決めつけると、相手を不快にさせます。
たとえば、次のような会話で考えてみてください。
この上司は、あなたの意見を真っ向から否定し、自分の意見を押し付けています。これほど極端でなくても、相手の意見を最後まで聞かずに否定して、自分の意見を押し付ける話し方をする人は、珍しくありません。
これでは、反感や反発を買うだけです。
ただし、「相手の意見を否定しない」とは、「相手の意見に迎合する」「自分の意見を捨てる」ことではありません。こちらの意向、意見を伝えることも大切です。
名著を参考に、「相手に不快感を与えず、こちらの意見を聞いてもらう方法」をまとめると、以下になります。
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この視点で、先ほどの上司と部下のやり取りを見直すと、次のようになります。