副業に取り組むときには、ポイントが3つあります。
です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
最も重要なことが、「副業する目的」を明確にすることです。目的を決めないと、取り組むべき副業を“逆算”できないからです。
目標を考えるときは、「やりたいこと、キャリア、生き方、働き方」について探りましょう。
「本業ではできない“やりたいこと探し”のため」「本業に関連する業界の経験とスキルを得るため」「時間や場所に縛られないスキルを得るため」「自分が社内外でも活躍する場を広げるため」「自分とは異なる業界の人脈を形成するため」「体や健康に関する知識を身につけるため」「転職するため」など、まずは「副業を行う目的」を明確にすることが重要です。
「何のために副業するのか」という目標を定めると、その目的を達成するためにどんな副業に取り組めばいいのかわかりますし、取り組むべき副業がわかればどんな準備や始め方をすればいいのか、逆算できます。
例えばマラソンは、「走る目的=向かうべきゴール」がわかっているため、何キロ走ればいいのかがわかります。何キロ走ればいいのかがわかれば、どんな走り方をすればいいのかがわかり、そのためにはどんな靴や服を身につけ、さらにはどんな人に指導を頼めばいいのかも逆算できます。
これは副業も同じことが言えるのです。ですから、とりあえず仮でもいいので、「副業をする目的」を定めることは重要です。
そのとき、「人生の目的、夢」など、もっと大きな目的から考えてもいいでしょう。「後悔しない人生を送るため」「時間や場所に縛られない人生を送るため」「好きな人と、好きな場所で、好きなときに、好きなことができる人生を送るため」……つまり、「お金を稼ぐこと」だけを目的にするのではなく、「お金以外の目的も用意する」ことが大切です。
稼ぐことだけを目的にすると、理想と「稼げない現実」とのギャップばかりに目が行ってしまい、取り組む過程で得られるはずの貴重な経験やスキルを見逃し、挫折してしまいがちだからです。
ですから、あくまで「稼ぐ」はサブ的な目的にして、「何のためにその副業をするのか」「自分がどうなりたいからその副業を選んだのか」を明確にし、副業に取り組むことが大切なのです。
会社員が避けたほうがいい副業があります。それは、リスクの高い副業です。副業でリスクを取りすぎると、本業に支障が出る可能性があります。
例えば、仮想通貨、投資信託、FX、株式投資などの「投資」系の副業は避けたほうがいいでしょう。投資はリスクが高いですし、元手(投資資金)によってリターン(得られる利益)が大きく左右されますから、もし副業として投資に取り組みたいのであれば、1000万円ほどの資金と安定的な収入が必要です。
副業が本業に悪影響を及ぼすことで本業の給料が下がり、生活にも影響が出てしまえば、まさに本末転倒。副業の大きな魅力の1つは、「低リスクに“やりたいこと探し”ができる」ことです。
リスクの高い副業に取り組んで借金したり、本業にダメージを与えて私生活にまで影響が及んでしまったりしたら、“やりたいこと探し”は難しくなるでしょう。そうなったら、そもそもの「副業としての正しい役割」を果たせなくなってしまいます。