リスクの高い副業に取り組めばリターンも大きいかもしれませんが、万が一、リスクに傾いた場合の代償はあまりにも大きいでしょう。だからこそ、安定的に収入が得られる本業に支障をきたして給料が下がり、生活に悪影響をきたさぬよう、リスクの低い副業に取り組むべきなのです。
リスクを検証する際のポイントは2つあります。
副業なのに大きな負債を抱えて始めるのは間違いです。なるべく手元にある資金だけで、スモールスタートできる副業を選びましょう。
また、在庫は仕入れるだけでも多額の資金を要します。売れなければ赤字ですし、在庫を確保するスペースの費用もかかる場合があります。ですから、はじめから在庫をなるべく抱えない副業を選んだほうがいいのです。
つまり、副業の初心者が守るべき3原則は、
「低資本、借金なし、在庫なし」
ということになります。この3原則を守って、リスクの高い副業を排除することが、失敗しない副業のコツの1つといえるでしょう。
仮にどうしても投資をしたいのであれば、「自己投資→事業投資→金融投資」の順で投資することです。
投資をするのであれば、この「①→②→③」の順で行えばいいでしょう。
副業を考えるときの3つ目のポイントは、すぐに一人前になれることは避けるということです。自分がすぐ一人前になれるということは、「ほかの人」もすぐ一人前になれるということでもあります。つまり、誰でも簡単に同じレベルの仕事ができるようになるので、時給も上がりにくいのです。
具体的に挙げれば、アルバイトやカフェ店員、ビルの清掃員、日給の肉体労働、データ入力、アンケートモニターなどの副業です。このような仕事自体を否定するわけではありませんが、誰でも簡単に仕事ができるように仕組み化されているため、慣れればすぐ一人前になれますから、給料も同じになりやすく、時給も上がりにくいのです。
しかし、すぐに一人前になれる副業にもメリットはあります。そうした仕事は低賃金ではありがちですが、働いた分は確実に稼ぐことができますから、着実に資金を貯めることができます。
例えば、アルバイトで着実に貯金してセミナーや通信講座を受け、副業のためのスキル身につける、ということも可能です。つまり、すぐに一人前になれる副業で得た「資金」を「スキルや体験」に変換し、それらを活かすことで「お客様に価値提供できる人」になることができることができれば、本業と合わせて収入を伸ばすことができるでしょう。
逆に、すぐに一人前になれない副業もあります。例えば、アフィリエイトなどのためのWebサイト(ブログ)の運営、Webライター、プログラミング、Webデザイン、SNS広告運用、FacebookやインスタやYouTubeなどSNSでの情報発信、動画編集、カメラ撮影などです。
WebやSNSに関する仕事を多く挙げたのは、元手がかからず、すぐにでもとりかかれるからです。こうした仕事は、時間を費やせば費やした分だけ知識やスキルが積み上がっていくという特徴があります。専門知識が必要な難しい仕事もこなせ、さばける仕事の範囲も広がりますし、替えが利かない人材になれますから、時給もアップしやすいのです。
このように、すぐに一人前になれない副業は、時間と労力がかかるというデメリットはありますが、極めていくと市場価値の高い人材になり、年収を最大化することができます。
ここで紹介した、「①副業する目的を決める」「②リスクの高い副業はやめる」「③すぐに一人前になれる副業はやめる」の3つを念頭に置いて副業に取り組めば、失敗を避けることができるでしょう。