怒りっぽい人が「人生で大損する」納得の理由5つ

そのほうが、相手が納得する言い方もわかり、話もしやすくなります。怒っているときは、相手を理解しようという気持ちが、完全に失われています。不思議なもので、相手の話を聞こうとすれば、怒りは静まり、相手に対する愛情もわいてくるもの。悪いようにはならないので、「お先にどうぞ」と、話を譲ってみて。

「それはちがうでしょう」と反論したくても、「ふーん。そう考えるのね」と相手に寄り添って最後まで聞く。ただし、相手の考えと自分の考えは切り離して。自分の言い分を「私の考えを伝えるね」と切り出すのは、それからでも遅くないはずです。

部下を怒鳴ってしまった上司の後悔

(イラスト:Jam)

友人で、ついカッとなり、人前で部下を感情的に怒ったことが恥ずかしくて、1週間、何も手につかないほど落ち込んだという人がいました。ケンカの原因やその相手のことはともかく、「人からどう思われてしまったんだろう」と他人の目が気になり、「みっともない行動を取ってしまった」という自己嫌悪にさいなまれることになったとか。その後、カッとなったらトイレに駆け込んで、鏡を見ることにしたそうです。

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自分を認めてほしいという甘えや、なめられたくないという威嚇で、怒りっぽくなっている人がいます。いつも不機嫌な態度で、年下や仕事ができない人に対して、「そんなこともできないの?」と遠慮なく怒りを爆発。

でも、感情をむき出しにすることは恥ずかしいことです。自分の弱さを暴露しているようなもの。

自分の怒りを周囲に訴えている人は、「それはそうね」と共感してもらえることを望んでいたりしますが、だれかが「あなたも悪いわよ」などと言おうものなら、険悪なムードになります。人を“否定”しても、自分が“否定”されることは嫌なのです。

他人のことはシビアに見えて、自分のことは見えにくいもの。人前で怒りが噴き出てしまいそうなときは、「怒っている自分はどう見えているのか」と、ひとごとのように自分を見るクセをつけてはいかがでしょう。われに返って、怒りがサーッと引いていきますから。