ネットで炎上する人が犯す致命的ミスの本質

『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

ぼくらがSNS発信をするのは、自分の意見と異なる見方を得て仕事に生かすためです。そう思わなくては、反論された瞬間に「どうしてそんなひどいことを言うの?」と感情的になってしまいます。指摘されるのは嫌、人の意見は聞きたくないという人は発信をしないほうがいいでしょう。

そもそも、個人が発信をすること自体が、ある種のエゴイズムを含む行為です。自分の話を聞いてほしい、宣伝したい、キャリアアップしたいというエゴがあるから発信しているのです。そのエゴがある以上、ネガティブに受け取る人は必ずいます。

SNSによる発信はリターンもあればリスクもある、諸刃(もろは)の剣です。インターネトやSNSのしくみに由来する炎上のリスクがある以上、何でも発信していいわけではありません。

しかし、やってはいけないこと、やらないほうがいいことを差し引いても、不適切な発信や、人の正義感を不用意に刺激する内容は避けながら、うまく発信を続ければ、SNSはビジネスパーソンにとって十分なリターンをもたらしてくれます。