さらに勉強になるのは、このゲームの根本に関わってくるのですが、時代による価値観の違い、「善」と「悪」のとらえ方の違いがわかることです。
今の価値観では間違っていることも、その当時は正しいと思われていた。歴史をただ勉強しているだけでは、そうした「価値観の違い」「善と悪の議論」は理解できません。しかし、このゲームで偉人たちの功績や価値観に触れると、そういったことも考えられるようになるのです。
例えばこのゲームでは、中国の「焚書坑儒」の考え方が描かれているストーリーがあります。知識は「安全装置のない、正しい用法のわからないもの」だから「全国民が得てしまうのは破滅を招く」として、一部の人のみが有して他は知識を得ないほうがいい、という考え方で成立する国が登場するのです。翻って現代の社会では、多くの人が知識を持つことができて、インターネットでその知識をみんなに共有できる。しかしそのかわりに、争いや諍いも生まれてしまう……ではどちらのほうが正しいのか、と。
これと同じように、奴隷制や宗教、その時代に信じられていた社会通念などを、歴史上の人物を通して知ることができます。過去の偉人たちの考え方や、さまざまな価値観に直に触れるストーリーの中で、多くのことを考えるきっかけをくれるのがこのゲームなのです。
僕のオススメは、このゲームをプレイすると同時に、その人物のこともきちんと調べてみるという方法です。ちなみに、このWikiのサイトでは、各人物のゲーム内の設定と史実のリンクや相違点をまとめているため、非常に勉強に役立ちます。
また、このゲームの登場人物のバックグラウンドが漫画で描かれているサイトもあります。みなさんこちらもぜひチェックしてみてください。
いかがでしょうか? もちろんゲームで遊びすぎるのはよくないことですが、しかしこのように勉強になるゲームや、ゲームから勉強できることもたくさんあります。みなさんぜひ、この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか?