東大生が心底オススメ「勉強になるゲーム」3選

このゲームのいいところは、現実世界の街に対する見え方が一気に変化する点です。「ああ、ここに駅を設置しないと、この道に渋滞が起こるのかも」「この交差点、なんでこんな作りになっているのかと思っていたけど、こういう意図があるのかも!」と、自分の生活圏から何かを学び取れるようになるのです。

「自分の身の回りから何かを学ぶ」のは非常に大切です。普段から、自分たちの身の回りにあることに疑問を持って生活できるようになれば、勉強ははかどります。こうした「身の回りのこと」を出発点とする問題は東大の入試でも多く出題されていますし、2020年入試改革以降の大学入試でも頻出だと言われています。

「街作り」の観点から「身の回りから学ぶ力」を高めることができるという意味で、このゲームは非常に役に立つと考えられます。

勉強になるゲーム? Universe Sandbox

次もシミュレーションゲームです。『Universe Sandbox』という名前のゲームなのですが、これは「宇宙を自由に操作することができる」シミュレーションゲームです。

『Universe Sandbox』(画像をクリックするとダウンロードサイトにジャンプします)

例えば月を地球に落としたらどうなるのか? 地球が太陽と同じくらいの大きさになったらどうなるのか? 重力が今の2倍になったら何が起こるのか? 地球温暖化が発生したらどうなるのか? そうしたシミュレーションを自由に行えるのがこのゲームです。

僕らは、想像力が働かないこと、または自分が見たことも聞いたこともないものについては、勉強してもなかなか頭に入らないものです。宇宙空間なんて、テレビかネットでしか見たことがありません。中学校の理科の教科書で「日食・月食の仕組み」を学んでも、ぜんぜんピンとこなかった人も多いのではないでしょうか。

でも、このゲームで実際に星の動きや地球の重力などをいじくってみれば、想像のとっかかりになります。教科書や本を読んでいても、「ああ、こんなシチュエーションはゲームで見たことがあるかも」となれば、勉強のハードルが一段と低くなるはずです。

僕は理系の友達とこのゲームで自由に遊んだ上で、「なんでこんな現象が起こったのか?」を解説してもらったり、議論したりしていました。そんなふうに、「なぜそうなったのか?」を後から自分で考えてみると、非常に勉強になると思います。

歴史上の人物を身近に感じられるゲーム

勉強になるゲーム? Fate/Grand order

僕は浪人時代、ゲームは封印して勉強に打ち込んでいました。さすがに浪人生の身の上で勉強せずに遊んでしまうことに、罪悪感があったからです。

しかしそんな中で、唯一封印していなかったゲームが、この『Fate/Grand order』というスマホアプリゲームです。

『Fate/Grand order』(画像をクリックすると公式サイトにジャンプします)

これは、古今東西あらゆる時代・あらゆる地域の英雄や偉人を召喚し、使役することで世界の危機を救うゲームです。このゲームをやっていると、自然と歴史上の人物のことを理解できるのです。

この手のゲームではよくある話なのですが、男性の英雄がなぜか女性になっていたり、英雄のことを茶化すようなキャラ付けがされていたりもします。しかし、どのキャラクターもきちんと英雄に対するリスペクトが感じられる設計になっています。その英雄・偉人のことがきちんと調べられており、それがゲーム内の設定に盛り込まれているのです。

このゲームをプレイすると、今まで味気なかった日本史や世界史上の人物たちが「ああ、この人も人間だったんだなあ」と現実味を帯びて感じられるようになり、教科書を読むのが苦ではなくなります