こんにちは、感情コミュニケーション術専門家の沖本るり子です。今回は、「小さな達成感」を積み重ねると“やる気”を保てるというお話です。人間にとって、日々の中でどれだけ「達成感」を得られるかは、自分の“やる気”を維持するための重要なテーマになります。なぜなら、「達成感」は自信に繋がり、自分の“やる気”の源になる感情だからです。この場合の「達成感」において、大小は問いません。「小さな達成感」でも、その積み重ねが大切なのです。
人間は、何かしらの「行動」をやり遂げたときに「達成感」を得ることができます。ビジネスシーンで言えば、ひとつのプロジェクトが完結したときや、与えられたノルマを達成できたときなどでしょうか。そのときの役割や立場によっても異なりますが、自分の「行動」によって目に見える成果が得られたときは、「達成感」が湧いてくるものです。
ところが、こうして「達成感」を自覚しているとき以外にも、皆さんは、さまざまな「行動」をやり遂げています。実は、日々の中の習慣ですら、その一つひとつが「行動」であって、その「行動」をやり遂げているからこそ日常は成り立っているのです。ただ、その多くは自分の中で「やって当たり前」になっています。そのため、せっかくやり遂げているのにもかかわらず、「達成感」に結びついていないのです。
そこで、日頃からもっと「達成感」を得るために、心がけたいことがあります。それは、自分の中で「目標」を設定しながら「行動」するということです。日常の中のどんなに小さな「行動」も、それを「目標」として意識して行えば「やり遂げた」という自覚が生まれます。要するに、「達成感」を得られる機会を、「目標」を設定することで自ら作るのです。そしてこれは、小さなことで構いません。
一般的には、「目標」というと大きい方が望ましいと思われがちですが、この場合は、その限りではありません。ここで得たいのはあくまでも「達成感」なので、「目標」は簡単に達成できるようなことで構わないのです。むしろ、「小さな目標」の方がより確実にやり遂げることができるため、より多くの「達成感」を積み重ねることができるはずです。例えば「5分間だけ」というように、時間を細かく区切って「目標」を決めるというのも一つの方法です。