「自分と他人を比べて苦しくなる」「がんばっても報われない」……そういった悩みの原因の大半は、自分の外側ではなく、自分の内側にあります。心の中で迷子になっている本当の気持ち(=未処理の感情)が引き起こしているのです。等身大の自分を受け入れて、ラクに生きたいと思いませんか? 本連載では、アルファポリスより好評発売中の『そろそろ『わたし』でいきていく ~今日から自分を好きになるために~』(城ノ石ゆかり)から一部を抜粋し、そのヒントをお届けしていきます。
人に夢を語れば「もっと現実的になれ」といわれ、恋人ができないと打ち明ければ「理想が高いんだよ」と呆れられる。そんな経験はありませんか?
もし身に覚えがあった場合、あなたは人生がどうなれば本当に満足できると思っているでしょうか?
誰も見ることはないし、何を書いても責める人はいませんから、自分の本当の願望リストを作ってみてください。正直な欲望を紙に書き出して、一度じっくり見てみるのです。
・ラクに起業して成功する
・年の半分は遊んで年収を300万円アップ
・カッコよくてお金持ちな夫に愛される
・かわいい子どもを2人産んで、子育ても楽しむ
・あと5キロ痩せてキレイになる
・一戸建てと自家用車が2台欲しい
・親や家族がいつまでも健康で元気にいてくれる……etc.
他人に「あなたは理想が高すぎる」といわれがちで、人生が思うようにならない人には、ある共通のパターンがあります。
願望が多すぎるから、理想が高すぎるから実現しないわけではありません。
それらの願いが「同時に」「できるだけ短期間で」叶わなければダメだと思っているところに無理や矛盾があるのです。
もしかするとあなたは、美しい身体も、理想通りの彼氏も、ラクに稼げる仕事も全部一緒に、なるべく短期間に手に入れなければならないと、自分にプレッシャーをかけているようなところがないでしょうか?
テクノロジーが進化するスピードがどんどん速くなる現代、人々はこの「短期間」という言葉に少なからぬプレッシャーを感じているような気がします。
大学時代に起業するとか、遊びで作ったブログが1年後に書籍化したとか、日本人は「若くして」「早々に」成功した誰かのストーリーをことさらに称賛するからです。
短期間で成功することこそ、成功の象徴であるかのように錯覚している人も多いです。
その結果、焦ってあれもこれもとがんばりすぎて疲れてしまいます。
私にはそんなことできない……と途中で投げ出してしまうのも無理はないでしょう。