私の友人で、大手の自動車メーカーを辞めた若手がいます。
その若手はこんなことを言っていました。
「最近の若手の傾向として、横の繋がりは非常に強いと思います。しかし、縦の繋がりが弱いために、大きく成長する機会がない」と。
「特に企業の中では、縦との繋がりは非常に希薄です。お互い忙しいため、自己成長をもたらす関係性がつくりにくい。だから多くの若手に、さまざまな先輩方との接点をもってもらい、その若手に自身のやりたいことを実現する仲間になってもらいたい」とのことでした。
その若手は、今後上の世代の方と協力して、若手がやりたいビジネスを応援し、この会社に貢献したいと言っていました。
今後は、若手が「嫌だな」「違うな」と思う企業からは、人が離れていくでしょう。若手は自分自身の手で、他の若手の仕事をサポートすることができることに気づいています。つまり、多くの若手が起業する時代がくる可能性があります。
このような変化を踏まえて、今後の企業の発展は、世代を超えた仲間づくりができるかどうかにかかっています。
実は企業のマネジメントの変化は、研修にも変化を及ぼしています。
従来の上意下達型のリーダーシップ研修から、コーチング研修やサーバントリーダーシップを取り入れた研修が増えています。
理由は、今までのやり方では継続した成果が出ないことと、若手が育たない現実があるからです。研修を企画する企業担当者も、今の企業風土をどうやって変えるか、試行錯誤しているのです。
次回に続く