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「この、世界、には鬼、が、存在する」と、赤い瞳をした女性は瞳と同じ色をした髪をなびかせて言った。
辺り一面緑で覆われた広場の真ん中に1本の桜の木が立っている。品種はソメイヨシノ。
けれど、その桜の木は一般的なソメイヨシノとは大きく異なり、優しい光を放っている。幻想的な光景なのに、なぜか誰も寄り付かない不思議な場所で、主人公の桜木はるは1人の少女──春野桜花と再会を果たす。10年ぶりの再会に喜ぶ2人だったが、お互いにはそれぞれの秘密があった。
そして、彼らは謎に包まれていた鬼と邂逅することになる。
これは、それぞれの「愛」の形を表した本当の「愛」を見つける物語だ。
文字数 92,814
最終更新日 2023.11.03
登録日 2022.09.01
僕には、ツンちゃんという幼馴染の女の子がいる。幼稚園の年中から、中学1年生までの間──9年間──同じクラスだった。
運動が得意だったツンちゃんと、運動が得意ではなかった僕の間に接点のない僕たち。
そんな特に仲の良いわけでもない僕たちは、小学4年生の頃から仲良しになる。
しかし、小学6年生の夏休みに言った、僕の心無い一言によって、僕たちの関係は崩壊した。
もうお互いに関わることはないだろうと思っていたが、それから約9年後、僕が大学3年生になっていた頃、連絡を取る機会が訪れた。
これは、僕が本当に経験した昔話だ。ツンちゃんと再び友達になるまでの物語。
文字数 10,112
最終更新日 2020.07.31
登録日 2020.07.31
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