10
件
【あらすじ】
「圧倒的陰キャ」のタカと「圧倒的陽キャ」のコータ。
高校入学時からコータのことが気になっているのを自覚したタカは、よりによって男子校に入学してからやっと自分はゲイかもしれないということに気づくという己のマヌケさを誰にも悟られないように、自分自身の存在感を消し去ることで高校生活を無難にやり過ごそうと必死だった。
間違ってもコータに自分の気持ちを知られてはならない、嫌われたくない、それはまぎれもない「最悪の結末」だったから。
しかし二年生になってもコータとは同じクラスで、タカは相変わらず影のように生きていたが──とある体育の授業中に起きた出来事をきっかけに、気持ちをごまかし「自分を消して」生き続けることをあきらめてしまう。
しかし一方で、あいかわらず「本心は」隠しつづけるタカのことを、コータはかなり最初から気にしていたようで。
お互いの本心を自覚して、ついに変わりつつあるふたりの関係。
ふたりが最後に選んだ結末とは──。
【主な登場人物名:愛称】
武蔵 鷹也(むさし たかなり):タカ
本作の主人公。圧倒的陰キャ。帰宅部で実家のラーメン屋のバイトに忙しい。高校入学前は陰キャというほどではなかったが……
相模 宏大(さがみ こうた):コータ
圧倒的陽キャ。水泳部。クラスの内外問わず友人が多く他校女子にもモテているらしい。タカが恋愛対象として自覚してしまった相手だが、そのタカ本人から徹底的に避けられている。
上総 智治(かずさ ちはる):チハ
タカの中学の同級生、コータとは幼馴染。入学時点ではふたりと同じクラスで仲は良いが三人で集まることはない。あまり他人のことに干渉しないタイプ。成績は学年ダントツトップ。
武蔵 総司(むさし そうじ):ソウジ
タカの弟で剣道部。姓名ともに剣豪という「宿命付けられた」存在だが本人は気にしてない。まだ入学してきたばかりの一年生。兄のことを心配はしているようだ。
文字数 23,661
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
不良は苦手だ。ずっとそう思ってた。
ある日、誘われて気乗りせず向かったそいつの家。高校生にしてはめずらしく兄貴と同じ部屋を使っているという──その兄貴は、強面だけどやさしかった。すぐに打ち解けた。
だけど、ヒデはそれも気に食わなかったのかな……ていうか嫉妬?
べつにどっちでもいいや、まあなんとかなるだろーっていう、そんな話。
文字数 5,946
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
一流大学を卒業し、一流商社に務める男、鹿島は容姿にも恵まれ誰からも憧れる存在だった。
ただし愛想はいいが、人付き合いは極端に悪い。それが彼をより「高嶺の花」として位置づけていたが。
鹿島の心、その奥には人知れず深い闇が渦巻いている。
【人物紹介:本名】
レン:鹿島 漣(かしま れん)
有名総合商社に務めるエリートサラリーマン。
人あたりもよく、男女問わずモテまくるイケメンである。
高校時代は野球部エース。だが彼には人知れぬ闇があり……
タクミ:巧(たくみ)
名字不詳。鹿島の高校時代のひとつ先輩。
捕手らしくゴツい体格で、カリスマ性のある主将だった。
文字数 7,406
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
柔道部で互いに技を磨き、高め合うという──それだけの話だったはずだった。
アツシはいつも、勝ち気で明るいマサヤに憧れていたのだと思う。それは競技の実力面でも、もちろんそうだった。
突然あらわれた異様な人物により、限定的とはいえ「時空間の制御」という異能を授けられたアツシは、欲望のままにその思いを果たそうとしてしまう。
【人物紹介:本名】
マサヤ:五十嵐 将矢(いがらし まさや)
柔道部の二年生、三年生の引退にともない主将となった。非常に気が強い。
身長は普通、階級でいえば軽中量級。得意技は一本背負い、背負い投げなど。
アツシ:滝川 篤(たきがわ あつし)
五十嵐とは同級生。筋肉質だが背がすごく高いわけでもない。
階級でいえば中量級。得意技は大外刈りや跳腰ほか寝技全般など多彩。
文字数 7,271
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
失敗した『初体験のリベンジ』が修学旅行って、なんかオレら乙女みてぇでキモチわりーな!
……っていう話です。男子高校生の恋愛。
【人物紹介:本名】
ナオ:多治見 直(たじみ なお)
ラグビー部員。県立男子校であるA高校の2年生。脱ぎグセがあり、水泳部員でもないのにけっこうきわどいところまで真っ黒に日焼けしている。
かなりなマッチョでナルシストなのではないかとの噂だが、性格があっけらかんとしているのでけっこう誰とでも仲が良い。
ハル:西 春暉(にし はるき)
ナオとは同級生。短距離や跳躍競技を得意とする陸上部員。もともと色白でナオとは対照的に見える。
典型的な陽キャ。ナオとは中学が同じで、気づけば互いにそばにいないと落ち着かない感じになってる。告白そのものはしていないが、事実上は付き合っている関係のようだ。
文字数 5,542
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
やっとの思いで合格した大学、入学式。となりに座ったのは高校時代の野球部の先輩だった。
一年浪人して入学したという先輩は、どうもひとり暮らししているようで。
タケルは隠そうともしないゲイだが、先輩のアパートに突撃したりしているうちに気づけば入り浸っていたりする。それを許してくれる先輩に甘えるばかりの日々が続いていた。
そんな日常、ある日の出来事のハナシ──本当にこの人、何を考えてるんだろう?
【人物紹介:本名】
タケル:矢野 尊流(やの たける)
C大学、法学部の一回生。
身長は普通、かつて高校球児だったのでガタイは良い。
隠そうともしないゲイだが、なぜかモテないと本人は思っているようだ。ヤナギは高校野球部の先輩。
ヤナギ:柳淵 琢磨(やなふち たくま)
C大学、法学部の一回生。一年浪人しているためタケルよりひとつ年上で、タケルは「ヤナギ先輩」と呼ぶ。
優秀な投手でプロ入りの噂もあったが、本人にその気はなかったらしい。
名字は「やなふち」と読むが「やなぎぶち」と勘違いされるのを本人もあきらめ気味。
浪人中にすこし痩せた。無自覚だが、非常に女子にモテる。
文字数 6,246
最終更新日 2024.10.27
登録日 2024.10.27
新宿三丁目ちかくで行き倒れていた「ウリ専」と思われる青年を拾ったゲイの医師、一宮高弘はすぐにその薬物中毒を見抜いて警察を呼ぼうとしたが、その青年に「オレを、買ってよ」と懇願される。
ひとまず一晩を保護下に置き様子を見たうえで、その青年の使用する薬物は病院で処方されたもので違法性はないと判断したためそのまま解放するつもりだったところ「何でもするよ、オレ」との言葉にほだされて、なぜか性奴隷契約を条件に同居を許可することになった。
仕事の紹介のほか、いろいろと彼の面倒を見ることになる高弘は、やがて思いのほか深い闇を抱える青年の過去と真相を知ることになる。これはその青年と高弘の、ふたりの救済の物語。
※時間軸としては、過去にあったことをだんだん掘り下げていく形をとっています。よくわからないところは一応、伏線として最後には回収されるのでお付き合いいただけると嬉しいです。
※一部に虐待表現を含みます。注意してください。
文字数 50,443
最終更新日 2024.05.11
登録日 2024.05.10
何年ぶりかで顔を合わせた幼馴染は、もはや別の人間になっていた。
当時はオレよりも背が低くてよく泣くガキだったと思う。今やバスケ部の副主将でポジションはセンター。身長は見上げるほどで、実際には202cmくらいあるらしい。巨人の末裔か何かだろうか。
対するオレは生徒会の副会長という地位にいて、ふたりの接点は基本的には全然なかった。
家庭事情で遠くへ引っ越して、高校で再会しても長らくすれ違い続けて距離を置き続けた関係性は、卒業を間近にした今になってようやく動きはじめる。
文字数 52,774
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.29
大手IT企業でシステムエンジニアとして働く榊(さかき)は、一時的に都内本社から埼玉県にある支社のプロジェクトへの応援増員として参加することになった。その最初の通勤の電車の中で、つり革につかまって半分眠った状態のままの男子高校生が倒れ込んでくるのを何とか支え抱きとめる。
よく見ると高校生は自分の出身高校の後輩であることがわかり、また翌日の同時刻にもたまたま同じ電車で遭遇したことから、日々の通勤通学をともにすることになる。
世間話をともにするくらいの仲ではあったが、徐々に互いの距離は縮まっていき、週末には映画を観に行く約束をする。が……
文字数 27,485
最終更新日 2021.07.17
登録日 2021.07.01
10
件