「俺は、シャロン・グラベルドとの婚約を破棄し、ここに居るライナと婚約すると宣言する!」
バーロック王太子は、私ライナの腰を抱き寄せると、シャロン・グラベルドに婚約破棄を告げた。
シャロンは、震える声で「王太子殿下、婚約の破棄をお受け致します。」と了承した。
やった!やりましたわ♪
私は、バーロック殿下の横でニヤリと微笑んだ。
文字数 2,599
最終更新日 2024.02.22
登録日 2024.02.15
今、私は学園内で噂の的になっていた。
どうやら私の婚約者であるベンジャミン様が編入生の男爵令嬢と急接近しているというのだ。
2人の仲を知る人は、私に婚約破棄を言い渡す日も近いのでは…と言ったと聞く。
その噂が本当なら…あぁ私は……なぁーんてハッピーなの♪
文字数 5,449
最終更新日 2024.02.13
登録日 2024.02.09
「シャルロッテ、君との婚約は破棄させてもらう。君の代わりにマリアーナと婚約する。これはジラルダ侯爵も了承している。姉妹での婚約者の交代、慰謝料は無しだ。」
「マリアーナとランバルド殿下が婚約するのだ。お前は不要、勘当とする。」
「国王陛下は承諾されているのですか?本当に良いのですか?」
「別に姉から妹に婚約者が変わっただけでジラルダ侯爵家との縁が切れたわけではない。父上も承諾するさっ。」
「お前がジラルダ侯爵家に居る事が、婿入りされるランバルド殿下を不快にするのだ。」
そう言うとお父様、いえジラルダ侯爵は、除籍届けと婚約解消届け、そしてマリアーナとランバルド殿下の婚約届けにサインした。
私を嘲笑って喜んでいる4人の声が可笑しくて笑いを堪えた。
さぁて貴方達はいつまで笑っていられるのかしらね♪
文字数 6,985
最終更新日 2024.02.12
登録日 2024.02.06
ある晴れた日の朝、何やら部屋の外が騒がしい。
「だ、旦那様ぁー!!大変で御座います。カトリーヌお嬢様が駆け落ちされました!」
お姉様付きの侍女のリンが青い顔してリビングで寛ぐお父様に報告に走っている。
「お姉様が駆け落ち?」
慌てて着替えを済ませ、私もリビングへと急いだ。
文字数 16,790
最終更新日 2024.02.04
登録日 2023.07.03
「ブライト。今日は聖なるクリスマス。街でデートしましょう♪ショッピングして、最後に今、話題のライトアップを見に…」
「すまないカトリーヌ。メルシアが熱を出したと知らせが来てね、今から見舞いに行ってくる。」
「…そう。行く前に聞きたいのだけれど、ブライトは私とメルシアさんと、どちらが優先順位が高いのかしら?」
「そんなの決められる訳ないだろう?君は僕の婚約者で、メルシアは大事な幼馴染なんだ。」
「そう。じゃあ私とメルシアさんが同時に熱を出したら、どちらを先に見舞うのかしら?」
私の問いに黙ってしまったブライト。
文字数 1,894
最終更新日 2023.12.25
登録日 2023.12.25
「シェリー、お願いがあるんだけれど、僕との婚約を白紙に戻す様に、ルエルグ伯爵に頼んでよぉ。僕さぁ〜シェリーと結婚するよりもリンナと結婚したいんだよねぇ〜♪」
「そうなの?お父様に頼むのは良いけれど、本当に婚約を解消してしまって、おじ様に怒られない?」
「母上がルエルグ伯爵家からの婚約解消なら父上も承諾するだろうと言ってたよぉ〜。ね、お願〜い。」
幼馴染の婚約者アルドランが頼むなら、別に私は良いのだけれど…本当に大丈夫なのかしら?
文字数 2,227
最終更新日 2023.12.21
登録日 2023.12.21
「ご、ごめんなさい…やっぱり私には、む、無理です。こ、これ以上は、出来ません。」
目の前には、私の事を凄い目で睨むクルエラ様。
「何を今更言っているのよ!ほら、ここで私の事を押して噴水に突き落とすのよ!ほら、ドンと押す!」
クルエラ様は、私の手を掴むと自分を押せと強要した。
文字数 2,329
最終更新日 2023.12.19
登録日 2023.12.19
家族で流星群を見に行ったら、婚約者と男爵令嬢が逢引してました。
文字数 1,884
最終更新日 2023.12.17
登録日 2023.12.17
「マリアを虐めた挙げ句、亡き者にしようとしたなっ!そんな愚かなお前とは婚約破棄だ。なお、お前に加担してラガン男爵家を破滅させようとしたブラヴァス侯爵家も同罪。そこに居るマーガレットと姉のシャーリアを引っ捕らえて牢屋に連れて行けっ!!騎士団は直ぐにブラヴァス侯爵家に向かえっ!」
「わたくしは、マリアさんに虐めなどしておりません。まして殺そうなどと考えた事も御座居ません。何かの間違えです。どうかきちんと調査をして下さい!ああ、お姉様、どうして、どうしてこんな事に…」
妹マーガレットの言葉を嘲笑うかの様に、クーレン第2王子は、マリアさんを抱き寄せると「マリア、怖い思いをさせたね〜。もうマリアを苛める者は居ないよ♡」「マリアぁ~、怖かったですぅ〜。クーレンが助けてくれなければ死んでましたぁ〜」と大根役者の様な棒読みの台詞を吐いた。
壇上に座る国王陛下と王妃様を見れば、顔色の悪く朦朧とした眼の陛下と不適な笑いを浮かべた王妃がいた。
やられた…。これは全て仕組まれた事だったのだ。
文字数 6,640
最終更新日 2023.12.16
登録日 2023.12.08
私の婚約者のジェラルド様は妹のリーシャン様を溺愛している。
何をおいてもリーシャン様が第一なのだ。
文字数 993
最終更新日 2023.12.13
登録日 2023.12.13
お母様の再婚に依って男爵家から伯爵令嬢になった私に、義理のお兄様とお姉様が出来た。
一人っ子だった私は、とても嬉しい。
お兄様もお姉様も嫌な顔などせずに、私を可愛がってくれる。
毎日が楽しい日々だ。
ただ、そんな私にも心配な事があるのだ…。
☆可愛い義妹の為ならば悪女を演じてみせますわ!のスピンオフとなります。
文字数 2,137
最終更新日 2023.12.12
登録日 2023.12.12
「はぁー。シャルライン、貴女は何て鈍臭いのかしら?そんな事で伯爵令嬢として恥ずかしくないのかしら?貴女のせいで我がエルバン伯爵家が笑われるのよ!?もっと勉強なさいっ!!」
涙目になりながらもダンスにマナーに頑張っているシャルライン。
『ああ、なんて可愛いのかしら。もう可愛い過ぎて、まるで天使だわぁ~』
義妹の為ならば、意地悪な姉と言われても構わない。
文字数 4,382
最終更新日 2023.12.05
登録日 2023.12.04
夜中に喉の渇きで目覚めた私は、水を飲み、横にあったクッキーを食べて死んだ。
そう死んだはずなのだ。
目覚めたら5年前に巻き戻っていた。
私を殺したのは誰?
一体なんで私は殺されたの?
文字数 10,631
最終更新日 2023.12.01
登録日 2023.11.19
誕生日パーティーの会場に現れた婚約者のレオナルド様は、大きな花束を抱えていた。
会場に居る人達は、レオナルド様が皆の前で婚約者であるカトリーヌにプレゼントするのだと思っていた。
文字数 2,798
最終更新日 2023.11.23
登録日 2023.11.23
お茶会に出れば、噂の的になっていた。
居心地が悪い雰囲気の中、噂話が本当なのか聞いてきたコスナ伯爵夫人。
その噂話とは!?
文字数 3,922
最終更新日 2023.11.06
登録日 2023.10.04
今日も私の屋敷に来たと思えば、衣装室に籠もって「これは君には幼すぎるね。」「こっちは、君には地味だ。」と私のドレスを物色している婚約者。
「こんなものかな?じゃあこれらは僕が処分しておくから!それじゃあ僕は忙しいから失礼する。」
人の屋敷に来て婚約者の私とお茶を飲む事なくドレスを持ち帰る婚約者ってどうなの!?
文字数 3,697
最終更新日 2023.10.09
登録日 2023.10.07
「すまない。ベラに子供が出来た。君がこれからの生活に困らないだけの慰謝料は用意する。だから、俺と別れて欲しい。」
突然の離婚話に、思わずカップを落としそうになった。
文字数 3,498
最終更新日 2023.10.02
登録日 2023.10.02
「スーザン!君との婚約は破棄させて欲しい。」
婚約者のドレスト様の言葉に私は固まってしまった。
ど、どうしよう…お、お父様に叱られてしまう…。
ギギギッと音が鳴るのではないかと思うくらいに固まった身体を動かし、お父様の様子を伺うと…あれ?
文字数 2,893
最終更新日 2023.09.30
登録日 2023.09.30
私とミリアは双子だ。
ミリアは、産まれて間もなく熱を出した。
両親は病弱なミリアに掛かりっきりで、私は爵位をお父様に譲り領地で隠居生活をおくっている祖父母に預けられた。
気が付けば15年の年月が経っており、社交界デビューの歳になっていた。
文字数 4,015
最終更新日 2023.09.29
登録日 2023.09.29
「お前との婚約は破棄させて貰うっ!!」
「お義姉樣、ごめんなさい。ミアがいけないの…。お義姉様の婚約者と知りながらカイン様を好きになる気持ちが抑えられなくて…ごめんなさい。」
「そう、貴方達…」
「お義姉様は、どうか泣かないで下さい。激怒しているのも分かりますが、怒鳴らないで。こんな所で泣き喚けばお姉様の立場が悪くなりますよ?」
あぁわざわざパーティー会場で婚約破棄したのは、私の立場を貶める為だったのね。
悪いと言いながら、怯えた様に私の元婚約者に縋り付き、カインが見えない様に私を蔑み嘲笑う義妹。
本当に強かな悪女だ。
けれどね、私は貴女の期待通りにならないのよ♪
文字数 1,943
最終更新日 2023.09.22
登録日 2023.09.22