2
件
ラルフは双子の弟のルイスとクレイン公爵家に生まれた。そして、一目惚れして心から愛したこの国の第一王子グレイシスの婚約者として選ばれたことに喜びを感じていたが、グレイシスが愛したのはラルフではなくルイスだった。
愛した人に愛されないことから次第に病んでいったラルフは、ついに邪魔な存在であるルイスを殺害しようと考える。
が。
その瞬間、窓に映った自分の醜く歪んだ顔を見たラルフは、自分の醜さに怯え間一髪のところで正気を取り戻す。こんな醜い嫉妬心から何の罪もない愛していた可愛いルイスを殺そうとした自分に絶望し、こんな自分が愛されるわけはなかったんだと深く反省して自ら婚約破棄と家との断絶を父に申し入れる。ルイスに婚約者の座を譲って自分は修道院で心を清め、神にのみ愛情を注いで静かに余生を過ごすことを決意し華やかな舞台から静かに姿を消した―――はずだったのだが。
「ラルフ。俺の愛しいラルフ。どうか俺を見捨てないでくれ、ずっと俺の側に居て欲しい」
「自分勝手な兄上などには見切りをつけて、私を選んでほしい。ラルフ。本当はずっと君のことが好きだったんだ」
「お前こそが俺に相応しい伴侶だ。迷うことはないだろう?この俺を選べ」
「オマエは、凄く良い匂いがする。オレの嫁はオマエがいい」
何故か、元婚約者のグレイシス以外にも様々な見目麗しい王子達から寵愛を受けるはめになり――!?
「俺はもう静かに余生を過ごしたいんだが!?」
エブリスタ様にて同時連載しております。
文字数 111,480
最終更新日 2024.12.25
登録日 2024.11.24
リオネル・デイヤードは物語の中で言う嫌われモブである。
そんな彼が愛したのは、物語の主人公であるレディオ・ローエン。
モブである自分が彼の隣に並び立つことなどないと諦めていたリオネルだったが、とある敵襲にて誰も気が付かなかったレディオの危機を救うために命を落とすことになる。
彼の一番にはならなかったけれど、彼を救うことが出来た幸福感の中爆発と共に命を落としたリオネルだったが、何故かレディオが機兵団へと入って来る前日の自分の部屋で目を覚ますことに。
理由は分からないが時間が巻き戻ったのだと確信したリオネルは、それなら今度こそ最初から友好的な態度で接すればただのモブではなく友人ぐらいにはなれるかもしれないと張り切るのだが、当日のレディオの行動はリオネルの記憶にあったものと全く違っていて―――!?
R15表記がある場合は☆を、R18表記がある場合は♡をタイトルの最後に表記します。
文字数 16,721
最終更新日 2024.12.23
登録日 2024.12.18
2
件