坂水

坂水

決して時間の無駄はさせません。その心意気で書いています。 あと、なるたけ、やらしい文章を目指していきます★ ※作品は他サイトにも掲載しています
6
現代文学 完結 短編
五十男の戸比と三十女の瀬名は、軽い肺炎を患い、地元の病院の点滴ルームで出会う。戸比は己の境遇から「死んじまいたいな」と呟き、瀬名は戸比に「死にたいわりにご覧になるのですね太腿」と嫌味を言う。その一件から二人は秋くくり勝負をするようになる。 水と油の男と女は、各々、のっぴきならない事情を抱えていて── 面倒くさい年頃男女の純不純文学。
24h.ポイント 0pt
小説 192,172 位 / 192,172件 現代文学 8,164 位 / 8,164件
文字数 37,305 最終更新日 2024.06.20 登録日 2024.06.16
空襲により焼け出された将太の前に、五歳年上の従姉妹である千里が現れる。 連れ帰られた田舎には、従姉妹に懐いた奇妙な生き物がいた。 この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。読了後にあらすじを読むことを推奨します。 https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3 〈あらすじ〉 寄宿先で空襲により焼け出された将太の前に、五歳年上の従姉妹である千里が現れる。彼女は将太の父からの知らせにより、将太を迎えに来たのだった。 父や千里は、父方の血縁に多い〝かん〟の力を受け継いでおり、戦時下でありながら千里は苦も無く将太を叔父宅に連れ帰る。そこには牛身人面の生物「くだん」がいた。予言をして死ぬ妖怪であるという通説とは違い、「チャンスは残り二回です」と繰り返し啼く。だが、千里のかんに慣れていた将太はそういうものだと受け容れた。 ある日将太が小川で行水をしていると、隣組の福部がやってきて誰何される。千里は将太の父がこの町の出身の海軍将校であると説明し、その場を収める。 その晩、母屋で常会などの世話をしていた叔父が戻ってきて嫁いだはずの千里が実家にいる理由を話した。千里は子どもができないまま夫を兵隊にとられ婚家と折り合い悪く、焼け出された従兄弟にかこつけて長々と里帰りをしているのだった。将太は父にならい海軍に入るつもりだったが、先行き不明だったところ、叔父に父の中学の恩師を紹介される。 その晩、千里から海軍などやめて結婚しよう、さらには夫も父も帰ってこないと言われる。将太は怒りで起き上がり、その拍子に、くだんが千里の乳を吸っているのを知る。同時に空襲警報が鳴り、将太は焼け出された記憶も手伝い真っ先に防空壕へ逃げ込んだ。遅れてやってきた千里は自分が将太を守る、だから将太も自分を守ってと言う。千里は夫から子どもができないことで殴られていた、戦争がずっと続けばいいと告白する。 翌日、叔父から福部さんの訃報を聞く。くだんは「チャンスは残り一回です」と啼き、千里の仕業と察せられた。将太は怒りをぶちまけ、父はかんを使ってしまう者の責務としてあえて海軍に入り、自分も従姉妹が使ったかんを支払うために戦争に行き、帰ったら千里を嫁にもらうと宣言する。 千里は叔父の手伝いをするようになり、数週間後、くだんの墓で手を合わせていた。 くだんは千里が産み出した子であり、最後に「一日も早く戦争を終わらせて」との願いを聞いて死んだ。将太と千里は8月6日に出掛ける予定を立てて終わる。
24h.ポイント 0pt
小説 192,172 位 / 192,172件 歴史・時代 2,384 位 / 2,384件
文字数 9,573 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.05.31
毎朝の通勤で見かけるようになった国道*号線の中央分離帯の茂みに佇んだ小さい鳥居。 一体、なんのために設置されているのか。 俺はつらつら思考を巡らせる。
24h.ポイント 0pt
小説 192,172 位 / 192,172件 ホラー 6,810 位 / 6,810件
文字数 4,033 最終更新日 2022.02.13 登録日 2022.02.13
長編幻想愛憎官能伝奇譚『かすみ燃ゆ』前日譚。 ──安是(あぜ)の里では、恋をした女は光る。 東の果て、遥野郷安是の里では、女は恋をすると光る。だが、かすみは十八になっても光らず、〝かすのみ〟扱いをされていた。 娘頭は今日も今日とてかすみを山へ遣いにやる。 夜の山は危険であり、人の領域ではなかった。事実、一年前の秋祭の晩、里を抜け出したかすみは物の怪と出会っていたのだ。
24h.ポイント 0pt
小説 192,172 位 / 192,172件 ホラー 6,810 位 / 6,810件
文字数 6,073 最終更新日 2021.02.13 登録日 2021.02.13
保育園で起きた独女と幼女の幽霊奇談。 子どもが苦手な保育園の事務の「私」は、子どもの幽霊「ゆう」の存在に気付く。 四季を通して、徐々に距離を縮める二人。けれどそれぞれに抱える秘密があって―― 中篇。ラストはホラーかハッピーか。どうぞ、確かめてやってください。全12回
24h.ポイント 0pt
小説 192,172 位 / 192,172件 ホラー 6,810 位 / 6,810件
文字数 44,712 最終更新日 2018.08.02 登録日 2018.07.21
――香世子。貴女は、本当に白雪姫だった。 二十年ぶりに再会した美しい幼馴染と旧交を温める、主婦である直美。 香世子はなぜこの田舎町に戻ってきたのか。実父と継母が住む白いお城のようなあの邸に。甘美な時間を過ごしながらも直美は不可解に思う。 城から響いた悲鳴、連れ出された一人娘、二十年前に彼女がこの町を出た理由。食い違う原作(オリジナル)と脚本(アレンジ)。そして母から娘へと受け継がれる憧れと呪い。 本当は怖い『白雪姫』のストーリーになぞらえて再演される彼女たちの物語。 全41話。2018年6月下旬まで毎日21:00更新。→全41話から少し延長します。
24h.ポイント 0pt
小説 192,172 位 / 192,172件 ミステリー 4,329 位 / 4,329件
文字数 201,205 最終更新日 2018.06.24 登録日 2018.05.13
6