3
件
月代十一家。末席である月隠家当主、月隠日和は霊山と呼ばれる山を登っていた。
月代の役目は妖退治。その任を果たすため――そこで日和は三人の妖と出会う。
それから、十五年後。
城守日向。十四歳、進路を考えなければならない三年生となった春。日向は迷っていた。
女と偽っている身と自らが持つ不思議な力。果たして自分はこれから――
そんな時、日向の前に蒼紅の装束を纏った女性、灯澄と燈燕が現れる。
文字数 20,483
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
それは、卯の月というのに寒い日のことだった。
ある屋敷に赴いた私は、裏にある塚で白い着物を纏った美しい少女に出会った。
文字数 5,312
最終更新日 2025.01.29
登録日 2025.01.29
少女は泣きながら歩いていた。
失恋――どうしようもない恋だと分かっていたのに、恋を失ってこんなに泣くなんて思っていなかった。
今はただ、全部を忘れてしまいたかった。自分を無くしてしまいたかった。
拾った名刺に書かれていた文字――『レンタル妹』。
少女、サクラは名刺の住所に向かって歩き出す。
文字数 11,184
最終更新日 2025.01.29
登録日 2025.01.29
3
件