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自然豊かな湖畔のカフェで働く紗矢。恋人や幼馴染たちと、忙しくも楽しい過ごしていたある日のこと。幼なじみの康太が、勤務先のホテルで開催される人形展の、展示品の中に隠されていたラブレターらしき手紙を燃やしてしまったと打ち明けた。
書いた人間も出す相手も不明のラブレター。書いた人間をこっそり探してほしいと紗矢に頼む康太。
それ以来、展示室の人形が夜中に動くなど、作品展にまつわる怪現象の噂が湖畔を賑わせた。
さらに展示品が盗まれたり、夜の森で紗矢の恋人と従兄が怪しげな行動をとっていたりと、紗矢の周りで不可解な出来事が次々と起こったのであった。果たしてそれらの行動の裏にあったものが繋がり、すべての謎が解けたとき……
◎エブリスタにも「思い出を覚ました湖上の十六夜」で投稿しております。
文字数 35,769
最終更新日 2024.07.06
登録日 2024.07.03
羽島未緒(みお)が中学三年生の冬。大好きだった祖父の名取功(いさお)が旅先で事故死した。
その四ヶ月後。祖母の名取琴子(ことこ)から、功が最後の旅行に持っていったという手帳を未緒は見せてもらった。
そこには『朝まだき湖畔に響く音』とだけ書かれていた。未緒と十歳年上の従姉の田代涼香(すずか)は、功が果たして未明の湖畔でどんな音を聞いたのかを調べるべく、彼が最後に訪れた地へと向かったのである。
文字数 37,662
最終更新日 2024.06.30
登録日 2024.06.30
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