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「キャロル、お前はもうこの国には必要ない。税金泥棒はすぐに出ていけ!!」
歌が得意な聖女として町のみんなに親しまれていた私はある日追放されることになった。
「このヘレンが素晴らしい癒しを与えてくれる事が分かったからな。歌うことしか能がないお前はお払い箱だ。税金を無駄に使うわけにはいかないからな。」
「ちょっと、言い過ぎではありませんかぁ?その、ちょっとキャロルの視線が痛いですぅ」
あ、はい。
お二人はそちらでよろしくお過ごしください。
私も隣国でのびのび暮らします!
文字数 14,039
最終更新日 2022.05.01
登録日 2020.06.19
先日大好きだった彼の浮気で婚約破棄されて、意気消沈のルアーナ。
もっぱら物語の世界に引きこもっていたけれど、教会から聖女判定を受けてほしいとの書状が来て――。
「でもほら私つい最近婚約破棄されたばかりですし、聖女の経歴に婚約破棄されたなんて言うのがあるのは良くないじゃないですか。しかも相手方の浮気で捨てられたんですよ?」
聖女と言えば清貧の象徴。
しかも次期国王のフィアンセ候補の1人にもなるじゃないですか。
もう結婚話はお腹いっぱいですし、聖女になったら大好きなお菓子作りも本を読むのも、時々宝石を買ってうっとり眺めながらお気に入りの紅茶を飲むのもできなくなるなんてまっぴらごめんです!
聖魔法が使えるからって、私は聖女にはなりたくありません!
好きなことして一生暮らせるように財源を確保したら、森にひっそりと小さなお屋敷を立ててそこで余生を過ごすんです‼
もう皆ほっといてくださいめんどくさい‼
文字数 11,975
最終更新日 2020.11.08
登録日 2020.05.28
10歳の適性判定で適正聖女と診断されたルーナ。
しかし、神殿で何をしても上手くいかないことばかり。
いつしか街では偽聖女と呼ばれるようになってしまった。
お祈りは人より多く時間を取っても、祈りの聖杯はなかなか満タンにならない。
魔晶石への注入だって注入しようと色々試行錯誤してみても、半日で一番小さなサイズの注入が精一杯。
私、なんでこんなに皆みたいにうまく出来ないんだろう……。
そんな日々は王都からの視察団がやってきたことで大きく動き出す。
「君、いつもこんなに時間が掛かっているの?さすがに大変でしょう。ちょっともう一度調べてみるのはどうだい?」
この一言で私の生活も、周りの人の態度もガラッと変わるなんて。
いまさら取り繕って手もみしても、今までの心の傷を忘れたとは言わせない。
今まで私がこらえた分、しっかり反省してもらうんだから‼
文字数 8,871
最終更新日 2020.08.21
登録日 2020.05.29
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
文字数 20,843
最終更新日 2020.06.13
登録日 2020.05.27
魔力がほとんど無いために、一家の恥と勘当されたフィーナ、実は凄腕の薬師としての才能を持っていた!
しかもその才能はこの国を興した勇者が持っていた才能と同じで―。
森でちんまりと過ごしながら、お薬でバカにして切り捨てた人たちにギャフンと言わせる事を目指して、今日も私は乳鉢をゴリゴリします!!
文字数 1,179
最終更新日 2020.05.28
登録日 2020.05.27
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