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ミアリーが学園の保健室で目覚めたその瞬間、彼女は人生最大のピンチに陥った。
目の前には、ミアリーをうっとりとした目で見つめる少年が5人と……その後ろには、ミアリーを血走った目で睨みつける少女が5人がいた。
惚気と殺気が交互に渦巻くカオスな状況に、ミアリーの思考は目覚めて早々硬直した。
しかし、ミアリー最大の問題はそれではない。
「皆様……どなた様でしょうか……?」
階段から落ちたショックからか目覚めたミアリーは記憶を失っていた。
そう、ミアリーは全て忘れたのだ。
この世界がとある恋愛ゲームの世界であることも。
自分がそのゲームのヒロインにあたる存在なのも。
そして、ヒロインであることを鼻にかけて階段から落ちる直前まで調子に乗っていたことも。
調子に乗った結果、めぼしい貴族令息次々と攻略して最終的に5股しただけでなく、何人もの貴族令嬢と様々なトラブルを起こしていたことも……全て。
その結果、真人間になってしまったミアリーを待っていたのは、黒歴史だらけのハードモードな未来。
ミアリーの人生は今後どうなるのか? はたして幸せな未来はあるのか……?
「あるわけねぇだろ。お前、数々の婚約を破談にし様々な貴族令息令嬢の経歴に傷をつけた悪女だぞ。もう終わってる」
「以前の君はアバズレで性悪な上にどうしようもないくらい馬鹿な子だったからねぇ〜。恋人以外は敵しか作っていないし、もう無理なんじゃないかなぁ」
「初っ端から絶望しかないんですけど!? お義兄様達!!!」
文字数 13,338
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.09.20
「ボクを救って(狂わせて)くれたその人は、殺人鬼だった」
とある飲み屋街の隅で生きている少年はその日、運悪く、人が何者かによって殺された瞬間を目撃してしまう。
混乱と恐怖により逃げ惑う彼を救ったのは、不思議な雰囲気を持った妙齢の男だった。
紆余曲折あり、彼の提案で男と家族として共に暮らすことになった少年。
男のもとで平穏な暮らしを得た少年だったが、彼は知らなかった。
彼こそがあの日人を殺した犯人であること、あれが最初で最後の殺人ではなかったこと……そして。
「君は俺の理想だ。だからこそ、囚われてくれ、俺の檻に」
割とマイルド(当社比)にしていますが、流血・暴力・残酷描写注意。催眠洗脳、束縛監禁等の内容もあります。
一見物腰柔らかな優しいサラリーマンと体を売って生活していた孤独で寂しがり屋な少年のBLです。
優しいその人を本当に理解した時、彼は狂気を知った。
文字数 99,736
最終更新日 2024.08.17
登録日 2024.06.06
突如、ズィーガー公爵の妻となった男爵令嬢マリィ。
しかし、夫であるクリフォードは彼女に冷たく当たり目の敵にした。何故なら、クリフォードには真実の愛で結ばれた愛する人、元聖女であるシルヴィーがいたからだ。
マリィは親が勝手に決めた妻。当然、クリフォードは邪険にした。
だが、そんなクリフォードにマリィは笑みを浮かべ……。
「クリフォード様、実は私も今回の婚姻は不服なんです。お互い様ですね」
「は?」
クリフォードは知らなかった。この結婚を最も不服に思っていたのはマリィだと。
真実の愛? 存分に全うしてくださいませ。
私は私で幸せになりますので。
だが、そんなマリィにある日、赤ん坊が送られてきて……?
※序盤恋愛シーン無し。
※過去に書いた作品。供養がてら書き直したもの。
※のんびり更新。
※誤字脱字は不治の病。
文字数 213,252
最終更新日 2023.12.16
登録日 2023.11.12
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