酒小説一覧
秋川祐志と志帆は、父子家庭歴10年目の親子。最近になり、父・祐志の態度が妙によそよそしく感じる志帆。志帆は、女の勘で、「好きな人でも出来た?」と聞いただけなのに、真っ赤な顔をして否定する。祐志は祐志で、自分の心の中の妙な感情を娘・志帆に悟られない様に普通に接してるつもりが、志帆にはよそよそしい態度に見えると知り、なんとかしようと考えるが―
ある夜、酒に呑まれた祐志は、フラフラになりながらも既に眠りに堕ちてる志帆と話をしたくて起こそうとしたら…
文字数 13,280
最終更新日 2017.09.05
登録日 2017.09.04
【登場人物紹介】
吉住恭子
花の短大2年生。就職の内定も取れ、彼氏共順調に進んでる。父、母、妹の4人家族。
大谷悠哉
大学2年生。恭子とは違う大学に通っているが、実家を離れ独り暮らしを謳歌してる。
溝口純平
大谷悠哉の友人。勉強よりも、女の子に夢中で、酒好き。
伊藤繁之
大谷悠哉の友人。頭はそこそこ良く、ゲームや彼女に夢中。
佐々木泰彦
大谷悠哉の友人。学部は違うが、サークル絡みで仲がいい。
梶原花梨
吉住恭子と大谷悠哉の共通の友達。最近、彼氏が出来たらしく、ウキウキしてる。
文字数 36,980
最終更新日 2017.08.19
登録日 2017.08.11
下界(異世界)で休暇中の、まったりと退屈を過ごしている死神の聞き集めた、とある酒場の徒然なお話し。
文字数 3,838
最終更新日 2017.08.04
登録日 2017.07.30
あの日……革命軍と政府軍が今より仲の良かった頃……ある1人の青年の命が華となり散った……それにより革命軍と政府軍の抗争が激化し、最後には革命軍が勝利を収めた……あの日政府軍の手によって殺された青年は革命軍の指導者「黒鷹 辰城(くろたか じんぎ)」……弱きを護り強きを憎んだ心優しい青年……革命軍の中では「キャプテン」と呼ばれていた……革命軍の中で「副キャプテン」と呼ばれていた青年「御酒拓 瑠依(みきはら るい)」……彼は死んだ彼の妻の兄であり良き仲間……そして彼の相棒であり親友だった……彼の死によって動き出した歯車は彼の遺した息子までも巻き込んだ……動き出した歯車は二つの選択肢があった……片方は絶望へと続く道への切符……もう片方は希望へと続く道への切符……双方共に命の犠牲が要するが既にその犠牲は払われている……よって革命軍を指揮する瑠依の選択によってどちら片方を手にする事となる……
~人物紹介~
黒鷹 辰城(くろたか じんぎ)
本作の主人公 革命軍の指導者で「キャプテン」と呼ばれている 瑠依には親しみを持って「辰(じん)」と呼ばれている 妻子有りで仕事外ではかなり優しい 政府軍に下劣な方法で脅されその命を奪われた
御酒拓 瑠依(みきはら るい)
革命軍副キャプテン 深い悲しみを背負いながら政府軍と戦う 辰城とは同級生であり彼の妻の兄 辰城の息子の翔(かける)と仲が良く妹の言葉で二重人格が発覚 現実を忘れたくて時折男と寝る
黒鷹 翔(くろたか かける)
辰城の1人息子 辰城の人格を共有している まだ幼いながらに大人びた言動をするがそれは辰城が密かに教えていたから 戦闘術の才があり采配術も凄い 辰城譲りの頭の良さ 大の猫好き
ラミ・ノイル
謎の情報屋 敵でもなく味方でもない中立の立場 革命軍を良しと思っている 過去に辰城に世話になった 翔に良い武器の入手法を教えていたりする 常に黒一色の装備で深く被ったフードの下には仮面もしている
御酒拓 拓海(みきはら たくみ)
瑠依の父 組織「飛来(ひらい)」の首領 家族思いで瑠依と瑠依の妹 瑠樺を大事に思っている 辰城の父 澪城(れいぎ)とは親しい仲
黒鷹 澪城(くろたか れいぎ)
辰城の父 フリーの殺し屋で情報屋 双剣を使いこなし黒の装備を好む 辰城の死を誰よりも悲しみ瑠依を護ろうと拓海と一致団結
哀しき生命の犠牲は報酬へ……
文字数 11,501
最終更新日 2017.08.01
登録日 2017.07.17
お気に入りのカフェがつぶれてしまい、新しい店を探していたタテガミオオカミのマニィ。ふと、裏路地に入ると隠れ家的居酒屋、梟屋を見つけたのだった。入るとなかなかいい店なのだが個性豊かな店主や客達に振り回されるマニィの元にアカギツネのレッド、タイハクオウムのウィティ、カコミスルのリンの三人に絡まれる。なんやかんやで三人に気に入られていまい四人で他の客の相談相手になって解決したり、問題をややこしくしたり、問題を起こしたり、謎の組織エクスティンクションの相手をしたりとどたばた動物擬人化コメディ!(女の子しかいないよ)※本作品に出る動物知識はネット、本などから拾ってきたものですので間違っている可能性があります。尚、作者は腐女子百合豚です。
文字数 693
最終更新日 2017.07.20
登録日 2017.07.20
在位二年目を迎えようとしていた領主・宗明は、酒色に溺れ女色に浸ったと、弟に想いを寄せる妻であり国主の愛娘である佳枝に進言され、それを真に受けた国主によって退位させられる。
無益な争いはしたくない、と宗明は噂どおりに見えるよう、用意された隠居屋敷に身分問わず美麗な女を迎えるよう通達する。
そんな中、生活に窮していた春吉家族は、姉の園が美貌であったことから宗明の屋敷へ迎えてもらおうとする。
見分に来た宗明は春吉に心奪われ、家族全員を召し抱え、姉の園のふりをさせて春吉を寝所へ呼ぶ。
春吉も、惑いながらも宗明に惹かれている自分を自覚し…………
文字数 31,826
最終更新日 2017.07.05
登録日 2017.07.05
中間管理職の俺はある日お酒を飲みすぎて溝にハマり気絶した。
目を覚ますとそこは異世界だった──!!
(注意)なりすましではニャいです (ΦωΦ)ノ
画面チェックのテスト用です~
文字数 552
最終更新日 2017.06.30
登録日 2017.05.11
孤独な日々にも慣れて来た。
朝目を覚まし、会社に行き何事もなく仕事をこなし、帰って酒を飲みながらテレビを観る。
何も変わらない毎日同じようなつまらない日々を送っている。
ある日、引き出しの奥から一枚の写真を見つけた。
俺の横には有名モデルに似た綺麗な女性が笑みを浮かべている。
俺はこの女性と付き合っていた。
懐かしくなり、ふと昔を思い出す。
文字数 1,764
最終更新日 2017.06.24
登録日 2017.06.21
とある迷宮都市の大通りにある、一際目立つ派手な酒場《トレジャーボックス》。店員が店長を除き全て女性で、店長はナイスガイ。その酒場にはシーフにしか気付くことができない秘密があった。
文字数 3,638
最終更新日 2017.06.11
登録日 2017.06.04
九太郎・ソロア・サルべード。
自称芸術家の彼は、ひょんなことから2男5女の大家族の父親になる。が、見目麗しい娘たちを出稼ぎに行かせ、あげくその給料をぶんどって夜な夜な遊びに蕩尽する始末。
人非人と誹られても素知らぬ顔。女を侍らせ、今日も酒を飲み明かす。
そんな彼は自らを「異邦人」と呼び、ある少女との約束の日を待ち続ける。
……それは彼の罪が贖われる日。
――政治と芸術が交錯する時、大陸には新たな戦火が灯り、サルべード一家の運命は翻弄される。
文字数 129,246
最終更新日 2017.06.05
登録日 2017.05.12
「心さえも欺いて……」では語られなかったレオン達の出会いの物語……若い頃に個々に付けられた二つ名も登場!!警戒心バリバリのレオンやまだ若々しいガルガードも登場等々……キャラ崩壊が前提の小説です
~人物紹介~
レオン・ジーファス・ルゼード
組織「アルタイル」に史上最年少の15歳で訓練生として入隊 「CrazyCombat」と言う二つ名があり略称の「CC」と呼ばれる 入隊時の難題試験はAll Sの為最高司令官であるガルガードに目をつけられている(良い意味で)
ウェン・ルーバルート・ルァーガ
組織「アルタイル」の訓練生 レオンの2つ上でシャルートが指示を出す所で訓練をしている シャルートの忠犬で「FaithfulDog」と言う二つ名を持つ 基本的には「FD」と呼ばれる事の方が多くレオンを助けた
シャルート・ガーヴン・ウェルス
組織「アルタイル」の訓練支持役 ウェンと仲が良く相部屋 まだ若く体力に自信アリ ガルガードの専用の「Assassin」と呼ばれる事も時々あったり無かったり ガルガードに仇なす者は容赦なく切り捨てる(仲間でも)
ガルガード・フォン・ゼーバ
組織「アルタイル」の最高司令官 レオンの実力を一目見て見抜き良い意味で目をつける 昔恋人を亡くしてから少々荒れ気味 シャルートとはよく酒を飲む仲 二つ名は人によって呼ばれ方が違う為基本的に「Captain」呼び
ジルウェーゼ達は出てきません(〃・д・) -д-))ペコリン
そして本編では語られなかったストーリーや登場人物が登場(その時はジルウェーゼも出演)
その他サブストーリーや番外編なども様々です
特別出演(3名)
シルバード・フォーゼス・ルーグ
……元ガルガードの相棒
レジス・ジーファス・ルゼード
……レオンの存在そのものを消去された双子の弟
ルファード・フォン・ゼーバ
……クリーチャーのトップでガルガードの父
文字数 8,952
最終更新日 2017.05.12
登録日 2017.05.08
cast
安藤 奈都 13歳 中学1年
安藤 美奈 13歳 中学1年
安藤 昭義 45歳
安藤 淳子 43歳
【登場人物】
安藤 奈都
妹の美奈とは、一卵性双生児。
安藤 美奈
姉の奈都とは、顔は似てるが性格は大人しく、生まれつき足が悪い。
安藤 昭義
奈都、美奈の父親で、酒癖が悪くよく妻の淳子を酒に酔っては、殴ったりしている。酔いが冷めると反省はするし、優しくもなる。
安藤 淳子
奈都、美奈の母親で、無口な母親。
文字数 6,765
最終更新日 2017.04.19
登録日 2017.04.18
生きているうちに、英雄になりたい!!。
そう思いながら、修行をしていた。
そのために、俺は騎士にもなったし、それなりに地位を築いてきた。
それなのに、その努力は実らなかった。
もう、生きているうちには、そうしたきかいがないだろうと思うと、悔しくてたまらなかった。
この気持ちを紛らわすために、酒に走った。
毎日毎日飲み歩き、その度に問題を起こしていた。
何度も繰り返すうちに、俺の周りから誰も居なくなった。
これでいい、こんな俺は騎士にふさわしくない。
そう思いながら、毎日を過ごしている俺のところに、英雄になるチャンスがやってくるのだった。
文字数 614
最終更新日 2017.04.10
登録日 2017.04.10
「ねえ、銀貨五十枚でどう」
良い女だ、皮の胸当てが弾けそうなボリュームの有る胸、贅肉の無い良く引き締まった腹と細い腰、大きめの尻。
細い腰に短い皮のズボンを引っ架け、肉感の有る腿を付け根まで晒している。
浅黒い肌に赤茶の短い髪、猫のような目で俺を覗き込んで来た。
場末の酒場には珍しい俺好みの色っぽい美人さんだ。
だがその女はサキュバスだった。
18禁の予定の習作です。性的な内容がお嫌いな方はご注意下さい。
文字数 21,123
最終更新日 2017.04.03
登録日 2017.03.26
ここは、多くの次元が交差する場所にひっそりと立つ居酒屋【次元の狭間】。
いつからここに在るかも不明だし常に暖簾が掛かっていて大将と女将がいつ来ても温かく迎えてくれます。
初めて訪れた方も、皆で歓迎し飲んで騒いで時には語り合う。そんな居酒屋ですが変なのは店の立ってる場所だけでもなく来客される方々も色々な次元・世界から勇者もしくは魔王と呼ばれている人達なのでした。
今日も店内では酔って愚痴をこぼしたり悩みを打ち明ける勇者・魔王の姿が有りました。
お酒の種類はビール・日本酒・焼酎・ワイン等大雑把な括りで書いていく予定でいます。 メニューについても、モツ煮・おでん・枝豆・冷奴等のみで凝った物を出す事も無いと思います。
勇者と魔王の会話が中心のストーリーになりますが楽しんで頂ければ幸いです。
文字数 20,202
最終更新日 2017.03.29
登録日 2017.01.28
かつては強く聡明だった父さんも1000年という月日が人をいや魔王を変えてしまった。
毎日毎日酒にギャンブル三昧。
ある日魔王の息子はそんな父親に魔王の座をあけ渡されるのだった。
文字数 2,277
最終更新日 2017.03.12
登録日 2017.03.11
馴染みの友人に誘われ、その日初めて会う女の子達と、居酒屋で飲むことになった俺(佐熊)。目の前に座っている女の子(ヒコちゃん)は男にしか見えなくて…。4人の男達と、2匹の雄犬がメインの短編を連載版としてまとめました。(♀も登場しますが、脇役です。)※ムーンライトノベルズにも掲載していますが、大筋が変わらない程度に加筆修正しています。
文字数 38,388
最終更新日 2017.03.04
登録日 2017.02.17
ガサツで狂暴で少し(かなり)ぶっとんだ女子高生、酒井舞由李(マユリ)が30年前の昭和にタイムスリップする話。通勤・通学時間など、暇な時間にでもお読みください。
文字数 6,939
最終更新日 2017.03.03
登録日 2017.03.03
懐かしの同級生の山田に呼び出された篠崎は居酒屋に出向く・・・
勇者と魔王の秘密がいま明らかに・・・
文字数 1,835
最終更新日 2017.02.20
登録日 2017.02.20
平凡な会社員のオッサンが居酒屋でおでんをつつきながら同僚と飲んでいると、神界の奴隷商人におでんツンツン男と勘違いされ、手厳しい指導を受けて更生させるためという名目で、神界へと奴隷として売られてしまう。
奴隷の買い手はとある世界を創造したばかりの新米女神様で、若い身体に転生したオッサンはその奴隷として、彼女に何から何まで尽くすことになる。
そこで突如!M気質に目覚めたオッサンは、とってもシアワセな生活を送り始めるのだった。
※タイトル詐欺です。主人公はおでんツンツン男じゃありません。ダマしてごめんなさいm(_ _)m
超駄作の予感がした方はお気に入り登録されることをオススメしときますね。
文字数 3,495
最終更新日 2017.01.29
登録日 2017.01.29
文字数 3,804
最終更新日 2017.01.22
登録日 2017.01.22
一之瀬潤 31歳。
潤は高名な投資家一族である一之瀬家の次期後継者だった。
そんな彼が8年ぶりにルクセンブルグから帰国した。
従妹・雫の入籍祝いをするからと呼び戻されたのだ。
だが、妹・明日香から急遽トルコから来客があったため一晩どこかで時間を潰してきてくれと言われる。
そんなとき、タイミングよく連絡をくれたは高校の先輩・雨水顕政。
潤は顕政に連れられて小さなバーに入る。
そこにいたのは初めて愛した人・望月真央だった。
お酒に弱い御曹司とそんな彼にカクテル言葉で思いを伝えようとするバーテンダーの彼女が織り成す恋物語
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文字数 42,723
最終更新日 2017.01.16
登録日 2017.01.06
山形に住む高校生、酒井冬馬。彼には家族がいない。集団行動を何よりも嫌い、変わり者でナルシストの彼は自意識が爆発し、遂には自殺してしまう。少し驚きながらも、死後の世界への道を歩く彼。しかし進むうちに、自分の異変に気がつく。
「俺の姿、俺の美しい姿を返せよー!」
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エンマ様にゲスな歌を歌う美少女死神、ゴキブリ重鎮……登場人物全員のキャラが濃過ぎだろ。こんな所に転生して俺、主人公やってけるかな……?
●プルトップ作者が考えた、プルトップみたいな話です。つまり缶コーヒーが飲みたいと思ったそこの君!この小説を読みなさい。そうすればその後に飲む缶コーヒーは確実に、さっきよりも美味しくなってるはずです。
注意※缶コーヒーが不味くても責任は取れません。不味かった場合はプルトップのようにリサイクルしてまた読んで下さい。
文字数 9,083
最終更新日 2017.01.08
登録日 2016.12.27
文字数 11,393
最終更新日 2016.12.13
登録日 2016.09.20
25歳の8月、俺の家族は事故で死んだ。どこかへ行きたいと思った俺は京都の鞍馬に行くことにした。
旅館には賑やかな声こそ聞こえるものの、客の誰にも会わない。
喉が渇いた俺は旅館の外に出て自動販売機を探す。その最中に神社で祭りがやっているのを見つけ、屋台の居酒屋に腰掛ける……。
文字数 2,276
最終更新日 2016.12.11
登録日 2016.12.11
一之瀬明日香 28歳 営業二課主任
大口契約が決まり、打ち上げと称して皆で美味しくお酒を飲んでいたのだが…。
色々ハイスペックなのを隠してるOLとそんな彼女をどうにかしてモノにしたくてたまらなかったおっさん上司の体の関係から始まるお話
『眼鏡の日』『ネクタイの日』『コーヒーの日』ってワードから思い付きで書きました。
文字数 11,958
最終更新日 2016.11.15
登録日 2016.11.13
文字数 30,362
最終更新日 2016.11.02
登録日 2016.10.06
【あらすじ】
お局の仲間入り間近のOL 真理亜(まりあ)は与えられた仕事を適度にこなし、
月末を除いてはほぼ定時に終業できる日々を過ごしていた。
時々同僚たちに誘われて居酒屋に行くくらいで、誰とも深い付き合いはしていなかったので
休日もわずらわせれることはない。
そんな真理亜が楽しみにしているのは、週に一度独りでBarに出掛ける時間だ。
三十路に近い女が独酌で過ごす夜、昼間には味わえない充実した時間がそこに在った。
真理亜が過ごすBarでのストーリーです。
◇◇◇◇◇◇
別名でなろうに連載していた物語です。
直接的なセックス描写がないので、レイティングをR15にするかR18にするのかかなり迷ったのですが、Barやアルコールの話が多いこと、大人のストーリーであることからR18に設定いたしました。
すでに完結しているのですが、ここに少しずつ更新していきます。
いずれ続編を書こうと思っています。
文字数 111,282
最終更新日 2016.10.16
登録日 2016.08.07
毎日、酒を煽り暴力を振るう父親。それに耐え兼ねて逃げる母親。そして、反抗期と共に脇道へとそれる息子。
それぞれが抱える苦悩と葛藤と共に、時間が流れていく中で見付けた家族としての幸せを問う三人の物語。
文字数 4,434
最終更新日 2016.10.02
登録日 2016.10.02
彼は自分の能力を持て余していた。
ゲームには確かに役に立つがそれも一位を取ってしまって終わり。
そんな退屈な日々を過ごしていた酒々井(しすい)に突然届いた一通のメール。
脅し文句付きのメールには地図が添付されていた。
示されていた喫茶店にはいわゆる「ロリおばさん」が…。
更には「Trigger」という謎の組織に無理やり加入させられる始末。
「特殊事件対策強襲部隊」通称「Trigger」
異技能(ステータス)と呼ばれる能力を悪用する犯罪を解決する集団。
異技能には異技能を。
小さな事件を解決していく裏で暗躍する大きな影。
更には有能者(ステーター)に対する偏見。
そしてそれぞれの暗い過去…
酒々井は彼女たちを正しく導くことはできるのだろうか。
そしてトリガーハッピーの示す本当の意味とは?
文字数 3,422
最終更新日 2016.07.23
登録日 2016.07.23
「彼」には長旅の疲れがあったろうが、第一にそのようなことに気を留めなかった。それよりも、プラスチックやゴムを燃やした時のような、何とも言い難い「臭い」に、「彼」の鼻は集中していた。加えて何か別の「匂い」も感じとることに成功していた。それはどこか懐かしい「匂い」。しかしそれが何の「匂い」なのか思い出すことはできなかった。
「おー新入りか! お前さん名前は何て言うんだ? 」
目の前が急に開けたように、びっくりして反射的に顔を上げた「彼」の視線の先には、1人の男が立っていた。年齢はおそらく40代後半。髪は丸刈りで口元には無精髭。これぞ中年太りというようなぽっこりお腹。もっと詳しく観察したい気はしたが、さっきの質問に答えなければと、「彼」は思い出したように、
「僕の名前は……」
なぜその先が出てこないのかは自分でもわからなかった。
「さてはお前さん、まだ名前貰ってないんだな? よし、つれてったる! 」
そう言うとその男は、ガニ股で踵を引きずりながら歩いて行った。
「おーい!」
そう男が叫びながら大きな扉を開けると、奥から怠そうに、女が目をこすりながら出てきた。
「なんだい、朝から大声で…アタシの神聖なる眠りを邪魔した罪は重いよ! 」
寝起きだからか、酒焼けなのか、見当のつかない声で女は言った。
「そんなのはコイツに後で付けといてくれ。今日はコイツの為にわざわざ来たんだからな! 」
そう言うと男は「彼」の背中をボン! と1回叩いた。よろけるように半歩前に出た「彼」に女は怪訝そうな顔で言った。
「どこのどいつだいソイツは! アタシと寝たいなら100万年早いよ!! しかし、『ゴロゴロ石』はいつも新人をここへ連れてくるね」
男は笑いながら、
「いい加減そのセンスのねぇ名前どうにかなんねーのか? こいつにゃ名前がないんだよ、そのくらい顔みりゃわかるだろ?それに名前のない奴をここへ連れてくるのが、俺の『ルール』だからな 」
すると女は冗談だよ、と言わんばかりの顔で、
「給料にならないからイヤなんだよ」
と吐き捨てながらも「彼」に近寄って行き、暫くしてこう言った。
「今日からお前は『赤ちょうちん』だ」(続)
文字数 6,150
最終更新日 2016.07.07
登録日 2016.07.06