恋愛 ざまあ要素あり?小説一覧
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婚約者に伯爵家を奪われ、家庭教師として勤めていた子爵家でもとある一件から追い出されたエイジェリンは、エイミーと言う偽名を使って、魔王伯爵や悪魔伯爵とささやかれる難ありなブラッド伯爵家の当主ウィリアムの部屋付きメイドとして再就職した。勤めはじめて三日目の朝、エイジェリンはウィリアムを起こしに部屋に向かう。すると、寝ぼけたウィリアムが突然抱きついてきて、硬直するエイジェリンを「ママ」と呼んで甘えだした!ウィリアムはほどなくして正気に戻ったけれど、唖然とするエイジェリンに彼が語ったことには、どうやら彼の一族は、宝石に宿った魂が体に乗り移ってしまう厄介な体質を持っているらしい。エイジェリンに抱きついたのも、彼が指にはめていたブラックダイヤモンドの指輪の霊のせいだという。
ウィリアムは何とかしてブラックダイヤモンドの霊を成仏させようとしているが、なかなかうまくいかない。ウィリアムの秘密を知ってしまったエイジェリンは、必然的に彼に協力するようになったのだけど――お願いですから「ママ」と呼んで抱きついてくるのはやめてください!
※ヒーローはマザコンではありません。
文字数 81,313
最終更新日 2022.06.11
登録日 2022.05.07
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
文字数 12,932
最終更新日 2021.06.26
登録日 2021.06.22
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