ミステリー 陰陽師小説一覧
2
件
怪談、売ります。買います。創作歓迎!
そんな立て看板があるビルの二階に、怪談屋はある。
文字通り、怪談を売買することがメイン業務だ。
繁盛とは言えない商売だが、そんな中でも、客は来る。
――不可解な謎を持って。
心霊体験や怪奇現象、幽霊騒動、そして殺人事件。
魑魅魍魎、複雑怪奇なそれらに挑むのは、
機械オンチで美の権化のような店主、月詠 鈴鹿。
怪異と幽霊が絡む事件では、その頭脳を惜しむことなく駆使し、
闇の奥にある謎を鮮やかに解き明かす。
その者の隠した咎を、さらすのだ。
そして――。
今日も今日とて、彼女はお茶を飲みながらになかなか来ない客を待つ。
不可解な謎という、極上のお土産を期待しながら。
文字数 61,402
最終更新日 2024.09.10
登録日 2024.09.03
「何も不思議な事は無い。物事には全て、道理という物があるのさ。それが例え、物の怪の事であってもね。」
神薙高校2年の神来 稔は、幼い頃から幽霊の類いが見えていた。
恐ろしく、淋しく、不可思議なそれらは、人智を超えた奇怪な現象を生み出す。
そういうものだと、思われていた。
「何てことはない。心霊現象と言うのも偲びない、ちょっとした現世の糸と隠り世の糸の絡み合いだよ。」
それを彼女は、絡まった糸を解くかのように解決する。
彼女の名は鬼払瀬 美晴。女子高生にして陰陽師の末裔。
神来と鬼払瀬、そして古本屋『水鏡書堂』に集う面々が、怪しくも美しい心霊事件と向き合っていく。
現世と隠り世の道理を明かす、日常の隣を描く心霊ミステリー。
-恐怖で曇った目に真実は映らない。
さあ、明け払うとしよう。
※登場するお祓いや心霊、言葉に関する知識は通説や俗説を基に作者により考察・編集又は創作した内容となっており、事実とは異なる場合があります。
文字数 51,040
最終更新日 2020.05.09
登録日 2019.04.12
2
件